中高生にアサヒ飲料が研究助成、開智中学・高等学校「カスカラティーの開発」など採択5チームが成果発表/第5回「サイエンスキャッスル研究費」

「アサヒ飲料賞」成果報告会での集合写真
「アサヒ飲料賞」成果報告会での集合写真

アサヒ飲料は、リバネス(東京都新宿区)が運営する中高生を対象とした未来の研究者の卵たちをサポートする研究助成プログラム“第5回サイエンスキャッスル研究費”に2023年も参加した。12月23日には、「アサヒ飲料賞」に採択された山形県立山形東高等学校、群馬県立太田女子高等学校、開智中学・高等学校(埼玉県)、創価中学校(東京都)、京都府立桃山高等学校の5チームの中高生による成果報告会を、アサヒ飲料本社(東京都墨田区)で開催した。

〈2022年の様子〉中高生にアサヒ飲料が研究助成、法政大学第二高校「“かおり”で種子をコントロールできるか?」など採択5チームが成果発表/第4回サイエンスキャッスル研究費

「アサヒ飲料賞」は、アサヒ飲料の募集要項に沿った研究テーマに対し、応援する助成プログラム。今回は、「『健康』『環境』『地域共創』などの社会課題の解決に役立ち、未来のワクワクや笑顔を生み出す研究や開発」をテーマに、全国の中高生から募った結果、54件の応募があった。

採択した5チームには、研究費用として資金を助成するだけでなく、アサヒ飲料の研究員が主催者のリバネスのスタッフと共に、アドバイザーとして各チームの研究を約半年間サポートした。

報告会では、同社研究開発本部の安部寛本部長、研究開発戦略部の安本賢治部長、リバネス研究開発事業部の川名祥史部長が各チームの研究成果の審査を行った。

審査の結果、最優秀賞には「カスカラティーの開発」を研究した開智中学・高等学校が選ばれた。コーヒーチェリーから豆を取り除いた「カスカラ」が大量に廃棄されてしまうことに着目し、有効活用する取り組みだ。審査員は選考理由について、「社会課題を身近に捉えて仮説検証し、大切な要素について実験を重ね、結果を導き出していた。仮説と異なる結果が出た時には次の考えを展開していたことや、『カスカラティー』の製品化までしている行動力が素晴らしかった」としている。

開智中学・高等学校の生徒は「専門家の方にコメントをいただきながら進めることができ、これからの研究についても見えてきた。『アサヒ飲料賞』に参加したことはとてもよい機会だった。さらにこのような賞をいただきとても嬉しい。ここからの研究を通して、生産国の環境問題や消費者の健康にも役立つような『カスカラティー』の開発を進めていきたい」とコメントした。

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