今年も「ひみつのドリップ」開催、テーマは「ご当地フルーツコーヒー」/UCC上島珈琲

UCC上島珈琲が展開するカプセル式ドリップコーヒーシステム「ドリップポッド」は、7月11日から8月3日まで「#バリスタのいないアイスコーヒー専門店『ひみつのドリップ』」をRand表参道(東京都渋谷区)にオープンする。開催は今年で3年目。「ご当地フルーツコーヒー」をテーマに、産直通販サイト「食べチョク」を展開するビビッドガーデンと協業し、全国各地の産地直送フルーツを使用したオリジナルのアイスコーヒーを提供する。

同イベントは、夏場に落ち込みがちなレギュラーコーヒー需要を新たな飲用スタイルで喚起する取り組みとして、2023年にスタート。これまでに延べ1万1,000人以上が来場し、昨年はSNSで約2,000件の投稿があるなど来場者の反応が多く見られた。

「ひみつのドリップ」では、あえて抽出過程を見せずにアイスコーヒーを提供することで、「ドリップポッド」で抽出するコーヒーの本格的な味わいを印象づける。今年は、全国の「ご当地フルーツ」を使用した16種類のフルーツコーヒーをはじめ、計30種類のアイスコーヒーを用意する。そのうち1種は、同社が6月にSNSで開催した「フルーツコーヒー総選挙」で1位に選ばれたメニューで、7月25日から提供する予定だ。

ドリップポッド事業を担当しているソロフレッシュコーヒーシステム柳原優樹社長は、「生活者からの反響も大きく、コーヒーの新しい楽しみ方を提案できる『ひみつのドリップ』は、UCCにとっても大きな意味を持つイベントだ。カプセル式でも本格的なコーヒーが楽しめることを広く伝えたい」と語った。
今回提供するフルーツコーヒーには、規格外品のフルーツも一部使用している。ビビッドガーデンの秋元里奈社長は、「近年、気候変動によって規格外品が発生しやすくなっている。しかし、皮に少し傷がついていたりブドウの実が1粒落ちているなど、味に問題のないフルーツも多い。今回の取り組みで、生産者のこだわりが正当に評価される社会に一歩前進したい」と話した。
アイスコーヒー市場は伸長し続けており、現在ではコーヒー全体におけるアイス飲用率は約40%を占める。一方で、近年は酷暑の影響により、夏場はより止渇性の高い飲料が選ばれ、アイスコーヒーの需要はやや減少傾向にあるという(インテージ調べ)。UCCは、“よりすっきりとしたフルーティーな味わい”に着目し、フルーツコーヒーを切り口に夏のコーヒー需要を再活性化するねらいだ。