【セブン‐イレブン】コンビニで「できたて」ラーメン、埼玉県内40店舗で販売開始/「中華蕎麦 とみ田」のラーメンなど
セブン‐イレブン・ジャパンは、ソフトバンクロボティクス(東京都港区、冨澤文秀代表)が独自開発した蒸式調理ロボット「STEAMA(スチーマ)」で作る本格的な麺類「お店で仕上げた麺」を、埼玉県の一部店舗で発売している。
10月22日より取り扱いを開始しており、約40店舗に順次拡大する。
11月11日に、同社本社で説明会を開き、商品本部次世代商品開発シニアマーチャンダイザーの赤松捻也氏と、ソフトバンクロボティクスのRX&FOOD統括RX&FOOD事業本部の畑達彦本部長が概要を説明した。

〈「お店で仕上げた できたて麺」の特徴〉
「お店で仕上げた できたて麺」は店舗の冷凍ケースで販売する専用の商品を、店内に設置された専用マシンのスタートボタンを押してから、約2分で“できたて”で“熱々”の麺類を提供する。
蒸式調理ロボット「STEAMA(スチーマ)」の技術により、熱湯と高圧・高温の水蒸気によって、専門店のような茹でたての食感としている。操作は麺の入った容器をセットしてボタンを押すだけの簡単な方法で、使用する度に約30秒の庫内洗浄も行う。

ただ解凍するだけではなく、従来ならば劣化してしまうでんぷん質を蒸気によって復活させ、ゆでたての麺のようなのどごしや食感を実現したという。また、チャーシューなどの具材は、蒸気による加熱で本来の旨みや食感を引き出しているほか、香り成分を食材に密閉できるようにしている。
ソフトバンクロボティクス畑本部長は「解凍ではなく調理なので、高圧スチームの均一加熱ででんぷん質を復活し、短時間で理想的な加圧状態を実現した。スチーム制御で食材の表面に水分膜を作り、旨味を保持することが可能となった」と説明した。
商品は、「お店で仕上げた 醤油ラーメン」(税込680円)や、「お店で仕上げた肉うどん」(税込604円)などを展開する。

また、ソフトバンクグループで冷凍ラーメンのECサイト「宅麺.com」を展開するグルメエックス(東京都港区)が開発した商品として『ぱっと旨っ宅麺 中華蕎麦とみ田 濃厚豚骨魚介ラーメン』(税込880円)と『ぱっと旨っ宅麺 麺処 晴 煮干し醤油ラーメン』(税込780円)の2品も投入する。「宅麺.com」で培ってきた技術などを取り入れた商品として提案する。

〈「できたて麺」商品展開の拡大を目指す〉
セブン‐イレブンでは、2005年に初めてレンジアップ麺をスタートし、現在までストレートスープの変更などにより品質向上を図ってきた。発売開始から2022年までに、チルド「カップ麺」カテゴリーで、売上げは1.7倍に伸長したという。
セブン‐イレブン・ジャパン赤松氏は「まず店舗数が多く、郊外型や住宅型も多い埼玉県エリアで開始する。今回美味しさを追求したからこそ冷凍になった。カウンター商材で圧倒的に高単価なので、近い将来に投資コスト回収は出来ると思う」と意気込みを語った。
ソフトバンクロボティクス畑達彦本部長は「日本のラーメンという文化を提案したい。海外展開も検討していく」と語った。
できたて商品では、「セブンカフェ ベーカリー」、「セブンカフェティー」の導入店舗を増やしているが、新たな「できたて麺」も今後商品展開を拡大し、販売地区も広げていくという。
〈ラインアップ7種〉
◆お店で仕上げた 醤油ラーメン(税込680円)

◆お店で仕上げた 味噌ラーメン(税込680円)

◆お店で仕上げた 豚骨醤油の家系ラーメン(税込680円)

◆お店で仕上げた 肉うどん(税込604円)

◆お店で仕上げた 台湾まぜそば(税込640円)

◆ぱっと旨っ宅麺 中華蕎麦とみ田 濃厚豚骨魚介ラーメン(税込880円)

◆ぱっと旨っ宅麺 麺処 晴 煮干し醤油ラーメン(税込780円)








