第52回「スーパーマーケット・トレードショー2018」幕張メッセで開幕/冷食

国分グループの「クリエイトブランド」コーナー
一般社団法人新日本スーパーマーケット協会は、2月14日~16日の3日間、千葉市の幕張メッセ全館を使い、今回で52回目の開催となる商談展示会「スーパーマーケット・トレードショー2017」を開催している。会場を一昨年までの東京ビッグサイトから幕張メッセに移して2回目の開催となる。

小売・中食・外食業界の垣根を超えた“食”に関する情報・商材・サービスが集結する国内最大級の展示商談会である「FOOD TABLE inJAPAN 2018」の1つとして開催するもので、今回も「第13回こだわり食品フェア2018」「デリカテッセン・トレードショー2018」「第3回外食FOOD TABLE」と合同での開催となった。

メインテーマは、前回同様「“創”ニッポン」を掲げ、日本の豊かな地域社会づくりに貢献できるよう実施するとしている。開催規模は出展者数2,197社・団体(前年2,054社・団体)、3,457小間(同3,340小間)と、過去最大規模で開催。全国各地から自治体や地方金融機関等の取りまとめにより、地方産品メーカーも、前回を上回る1,547社(同1,494社)が出展。海外からも14カ国・145社、159小間が参加となった。

〈大手卸各社の展示〉国分グループ本社=低温系商品で新たに「クリエイトブランド」商品を展開
本稿では、「スーパーマーケット・トレードショー(SMTS)」における大手卸各社の展示内容を、低温・デリカ中心に概観する。国分グループ本社は、SMTS加工食品ゾーンのメインブースのほか、同ケアフーズゾーン、生鮮ゾーン、「デリカテッセン・トレードショー2018」エリア――の合計4カ所に出展した。

同社グループ展示の統一テーマは「“買いたくなる”の境界線~その一線を越えるには~」とした。生活者が買いたくなる、また取引先に商品を置いてもらう、というそれぞれの境界線を越えるための国分グループのもつ商品・機能を提案する。

SMTS の加工食品ゾーンでは、今年も156小間と、展示会全体でも最大規模のブースを展開。本紙関連で目を引いたのは、「クリエイトブランド」コーナー。国分フードクリエイトのチルド、フローズンを中心としたオリジナル商品に冠する新ブランドで、ブランドコンセプトは「▽健康▽美味しい▽幸福――の提供を目指す」としている。スプーンをイメージした統一ブランドロゴを用い、今春以降展開する予定だという。現時点では約20品目の発売が予定されており、今回の展示ではチルドでたんぱく質がしっかり摂れる「ギリシャヨーグルト」、日配売場向けの常温品で、低糖質・低カロリーかつこんなく臭がないおいしさを実現したこんにゃく麺「おいしい低糖質 丸麺/平麺」、冷凍の1食完結型・カップ入りで、食べごたえあるボリュームと具材感がある食べるポタージュ「食べポタ」シリーズ5品、北海道の素材にこだわった油調の食卓向け冷凍コロッケ「北海道八雲町 クリームコロッケ」シリーズ4品などを紹介していた。

デリカテッセン・トレードショーでのゾーンテーマは「『健康』を切り口としたお惣菜のご提案」。グループ企業旭トラストフーズの低糖質パン粉を使用したとんかつや、前述同様、北海道八雲のコロッケを業務用展開する「産地が見えるコロッケ」、1/3日分の野菜を使用したチルドキット商材など、“健康に寄り添った”デリカメニュー・商品を提案した。

生鮮ゾーンのテーマは「国分日本橋イチバ」。主に外食・中食業態に向けて、グループのフレッシュ事業をPRした。生鮮3品における〈1〉調達力〈2〉流通加工機能〈3〉製造機能――を提案。商品としては鶏肉・さつまいも・サバに特化し、各品種の食べ比べや活用メニュー例などの深掘り提案を行った。

〈冷食日報 2018年2月15日付より〉

生鮮ゾーンのテーマは「国分日本橋イチバ」

生鮮ゾーンのテーマは「国分日本橋イチバ」

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