東武ストア「晴海三丁目店」オープン、“価値ある中食強化店舗”でこだわりの商品そろえる、冷凍食品は「ロック・フィールド」「神戸コロッケ」「スープストックトーキョー」など導入

「TOBU STORE 晴海三丁目店」冷凍食品コーナー
「TOBU STORE 晴海三丁目店」冷凍食品コーナー

東武ストアは11月17日、「TOBU STORE 晴海三丁目店」(東京都中央区)をオープンした。

ストアコンセプトは「価値ある中食強化店舗」。新たな都市開発の進む晴海地域において、増加傾向にある30代から40代のヤングファミリー層をターゲットにした。近隣で扱いの少ない生鮮食品を広く取りそろえると同時に、惣菜や冷凍食品などで付加価値の高い商品を充実させている。

「TOBU STORE 晴海三丁目店」テープカットの様子
「TOBU STORE 晴海三丁目店」テープカットの様子

常務執行役員で営業統括の友竹弘幸取締役は「ヤングファミリー層の需要に応え、水産や畜産、生鮮の強化で差別化し、地域で1番の品ぞろえを目指す」と語った。目標年商は15億8,000万円。

店舗は、都営大江戸線「勝どき駅」から約500mに位置し、都心と臨海地域を結ぶ連結バスの東京BRT「晴海中央」バス停(予定)前に位置している。半径500m以内における2020年時点での世帯数は約6,000世帯、人口は約1万1,300人が住んでいるという。主な年齢層は、30~50代で72.8%を占め、まだ新たなマンションなども建設を予定しており、人口は今後もさらに増えることが見込まれている。また、世帯収入も都内の平均よりも高い700万円ほどになるという。

今回の新店では中食関連の商品を充実させている。生鮮食品や惣菜では鮮度感やブランドなどにこだわった商品をそろえ、加工食品と日配食品はトレンドや有名店、サスティナブル商品の提供などに取り組んでいる。

冷凍食品ではロック・フィールドで展開の「RFFF(ルフフフ)」を導入した。日々の食卓を豊かにする商品群として、2022年11月から本格展開を開始したブランドだ。併せて「神戸コロッケ」の冷凍食品も展開している。

また、「スープストックトーキョー」の冷凍スープなども販売している。友竹取締役は「現在は20店で導入しており、定着しつつある」と話す。

さらに、「東武百貨店池袋店セレクト 名店監修グルメ」というコーナーも設けている。最近リニューアルした店舗などで導入を進めているようだ。コロナ禍をきっかけに百貨店とスーパーで協業を進めており、百貨店ならでは商品を導入して差別化を図っている。

晴海三丁目店では、中華の名店の「銀座アスター」のエビチリやシュウマイ、ふかひれスープなどを展開している。他にもミシュラン一つ星を獲得した「日本料理 寺田」の牛すじ煮込みや、フレンチの有名店である「南青山ラ・ロシェル」のチーズインハンバーグ、予約の取れないイタリア料理店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」の香味野菜と牛肉のハンバーグなどを販売している。

他にも、ファミリーレストラン「ガスト」や「デニーズ」の冷凍食品や、居酒屋の天狗の商品、大戸屋のメニュー、カヌレなどの冷凍デザート、ジビエなどもそろえている。

友竹弘幸取締役は「価格競争ではなく、ここにしかないものをそろえた。店舗の場合は、ECと違って送料がかからないので、そこをどう捉えてくださるかだと思う」と語る。また、「500円以上の商品でも売れてきており、冷凍食品に対するニーズも変わってきたと感じる」と話す。惣菜では、ロック・フィールドで展開の「RF-1」ブランドからサラダなどのメニューや、水産は持ち帰り寿司の専門店「京樽」の寿司などもそろえた。さらに、健康志向への対応として栄養バランスに配慮した弁当を展開しているほか、1.5~2人前のボリュームのある弁当なども販売している。

〈冷食日報2022年11月18日付〉

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近年の冷凍食品をめぐる情勢は、共働き世帯の増加や家族構成の変化、また飲食店や量販店の惣菜売場の多様化によって需要が増加しています。一方で、家庭用冷凍食品の大幅値引セールの常態化はもとより、原料の安定的調達や商品の安全管理、環境問題への対応など課題は少なくありません。冷食日報ではこうした業界をめぐるメーカー、卸、そして量販店、外食・中食といった冷凍食品ユーザーの毎日の動きを分かりやすくお伝えします。

創刊:
昭和47年(1972年)5月
発行:
昭和47年(1972年)5月
体裁:
A4判 7~11ページ
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