タイミー 居酒屋「新橋銀座口ガード下 THE赤提灯」オープン、バイトは全員スポットワーカー、将来の飲食業界の担い手を育成へ

ミナデイン・大久保伸隆社長と、タイミー・小川嶺社長
ミナデイン・大久保伸隆社長と、タイミー・小川嶺社長

スキマ時間に働けるサービスを手掛けるタイミーは5月22日、飲食店経営などを行っているミナデイン(東京都港区)と協業し、居酒屋「新橋銀座口ガード下 THE赤提灯」をオープンした。

アルバイトはすべてスポットワーカーで、2人以上の社員と、4人のバイトスタッフで運営する。飲食業界の働き手はコロナ禍以降、大きく減っている。気軽に働ける店舗を開き、働き手に飲食業界の魅力を伝えていく。タイミーにおいて、2019年7月時点の募集職種で最も多かったのは飲食(57・5%)だった。それがコロナ禍に入り大きく落ち込み、20年7月時点は9.6%、22年7月時点では回復し、22.5%となった。

一方、人手不足から募集人数は増えており、2023年4月には2021年4月と比べて約46倍となっている。

今回の店舗は、飲食業界の人手不足の解決につなげられる店舗にしている。オープン前の準備や接客など、飲食業における基礎から応用までのスキルを段階的に習得できるようにし、即戦力になれるような人材を育成できるようにした。また、タイミーでの飲食業界経験が10回未満の人のための枠を設けるなど、未経験者でも働きやすい環境を作っている。

タイミーの小川嶺社長は「『飲食店で働くことが楽しい』と感じてもらえる仕組みを作れたと思う。この教育フォーマットの浸透に取り組むと共に、業界の魅力向上にも寄与できれば」と語る。

今後はこの店舗の運営状況を見て、次の店舗や別のエリアでの出店なども視野に入れている。ミナデインの大久保伸隆社長は「求人媒体で募集をかけてもなかなか集まらないが、今回の店舗はすぐに埋まった。長期的にいろいろ取り組みたい」と話した。

〈冷食日報2023年5月24日付〉

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