日清製粉ウェルナ、「マ・マーTHE PASTA」など主力ブランドで商品追加、「青の洞窟」はラザニアを投入 「Smart Table」はチュロスで新たな味

日清製粉ウェルナ新商品
日清製粉ウェルナ新商品

日清製粉ウェルナは8月3日、「マ・マーTHE PASTA」シリーズや、「青の洞窟」シリーズ、「Smart Table ミニチュロス」でそれぞれ新商品を計6品追加すると発表した。

9月1日の発売を予定する。リニューアルは4品で実施する。業務用は冷凍自販機などを活用した販売をより加速させるべく、導入応援プランを新たに行う。家庭用製品(冷凍・常温含む)の売上目標は105億円、業務用は5億円を目指す。

コロナ後のトレンドとして、日清製粉ウェルナは、〈1〉在宅勤務時の昼食需要の高まり、〈2〉人手不足問題の顕在化、〈3〉円安に伴う輸出の増加――の3点を挙げる。

今秋の家庭用冷凍食品は、「簡便」「本格」「健康」「環境」を開発の基本方針として、簡便性に磨きをかけると共に、美味しさを追求した商品で訴求する。今回の新商品は3つの主力ブランドでラインアップを拡充し、提案を強める。

「マ・マー THE PASTA」は、レギュラーと、贅沢野菜、Specialite(スペシャリテ)の全3シリーズで、新商品をそれぞれ1品ずつ投入する。

レギュラーシリーズは、パスタで人気のトマトクリームを使った商品として、「マ・マー THEPASTA 海老の旨みあふれる 濃厚トマトクリーム」を発売する。

野菜の具材感にこだわった「贅沢野菜」シリーズでは、北海道産かぼちゃをトッピングした「マ・マー THE PASTA 贅沢野菜 北海道産かぼちゃの豆乳クリーム」を投入する。

こだわりの原料を使った「スペシャリテ」シリーズからは、「ボロネーゼ」、「ナポリタン」に続く商品として、人気の「カルボナーラ」を追加する。

人気の「青の洞窟」シリーズからは、初のラザニアとして「焼いたチーズが香ばしい濃厚ラザニア」を発売する。ソースとパスタの7層構造によって、絶妙な味のバランスを実現した。オーブンで焼いたチーズの香ばしさと濃厚な味わいを楽しめる。

2022年秋の発売から累計で1,000万食を販売した「ミニチュロス」は、新たに「Smart Tableミニチュロス 北海道産小豆のこしあん入り」を投入する。生地にこしあんと相性の良い宇治抹茶を使用した。独自技術により、食べやすく歯切れの良いハードクリスピー食感を実現している。

8月3日に行われた発表会で、岩橋恭彦社長は「海外事業・常温業務用事業・冷凍食品事業の3つの事業の強化で、ウェルナ全体の拡大を図りたい」と語った。

日清製粉ウェルナ・岩橋恭彦社長
日清製粉ウェルナ・岩橋恭彦社長

【新商品一覧】

▽マ・マー THE PASTA 海老の旨みあふれる 濃厚トマトクリーム
▽マ・マー THE PASTA 贅沢野菜 北海道産かぼちゃの豆乳クリーム
▽マ・マー THE PASTA Specialite 3種チーズと北海道産生クリームの濃厚カルボナーラ
▽マ・マー 超もち生パスタ 太麺ガーリックミート
▽青の洞窟 焼いたチーズが香ばしい濃厚ラザニア
▽SmartTable ミニチュロス 北海道産小豆のこしあん入り。

【リニューアル品一覧】

▽Smart Table ミニチュロス チョコソース入り
▽Smart Table カスタードソース入り
▽マ・マー 2種のパスタ ナポリタン&たらこ
▽マ・マー ナポリタン&焼きそば風

〈業務用は人手不足への対応強化 自販機代理店と導入応援プランも〉

日清製粉ウェルナの業務用向けの取り組みは、社員食堂などの減少や人手不足に着目し、冷凍自販機などを活用してトレイ・フォーク付きの冷凍パスタの展開を本格化させる。冷凍自販機の販売代理店と協働し、冷凍自販機の導入応援プランを実施し、更なる導入の拡大を図る。

日清製粉ウェルナ冷凍自販機導入
日清製粉ウェルナ冷凍自販機導入

日清製粉ウェルナは2023年3月、冷凍自販機向けパスタのテスト販売を開始し、工場や学生寮、フェリー、アミューズメント施設などで導入された。職場でランチの需要が高まる中、社員食堂は減少傾向にある。福利厚生への関心も高まっており、職場での食事環境の拡充としても利用が進んだようだ。

今後は、自販機代理店のSOBO(東京都新宿区)と協働し、冷凍自販機の導入に必要な製品や備品をセットにした「マ・マー 冷凍自販機導入応援プラン」を実施する。購入か、リースした自販機を「マ・マーデザイン」にし、日清製粉ウェルナの製品だけを販売する契約を結ぶことで、製品や電子レンジ、冷凍ストッカー、キャッシュレス決済端末など自販機の導入に必要な備品がついてくる。

担当者は「『福利厚生EXPO』への出展も予定しており、今後はより本格的に提案を進めたい」と語った。

その他、冷凍はIQF(バラ凍結)パスタシリーズや、自然解凍可能なミニパンケーキといった商品も訴求する。秋には業務用市場での認知拡大を目的に、初のBtoB 向けTVCMの放映を計画している。

〈冷食日報2023年8月4日付〉

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近年の冷凍食品をめぐる情勢は、共働き世帯の増加や家族構成の変化、また飲食店や量販店の惣菜売場の多様化によって需要が増加しています。一方で、家庭用冷凍食品の大幅値引セールの常態化はもとより、原料の安定的調達や商品の安全管理、環境問題への対応など課題は少なくありません。冷食日報ではこうした業界をめぐるメーカー、卸、そして量販店、外食・中食といった冷凍食品ユーザーの毎日の動きを分かりやすくお伝えします。

創刊:
昭和47年(1972年)5月
発行:
昭和47年(1972年)5月
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