エムケー精工 分注機「Vinoark」、安全・手軽にワインのサンプル提供を可能に

第52回食品産業技術功労賞 資材・機器・システム部門受賞
第52回食品産業技術功労賞 資材・機器・システム部門受賞

エムケー精工の「Vinoark」は、ワインを空気に触れさせることなく、決められた量に簡単小分けできる分注機。コロナ禍で対面での販促・営業活動が厳しくなり、酒類を小分け・配送する機会が増える中、安全・手軽にサンプルの提供を可能にした画期的な機器である。ワイン業界でも著名な専門家が性能や操作性を監修したことから、信頼性も高い。

ワインは空気に触れると酸化して風味や味わいが変わるが、分注元および小分け容器双方にアルゴンガスまたは窒素ガスを注入することで酸化を防ぐことができる。また、分注量は1グラム単位(20~999g)で設定が可能。操作もシンプルで、誰にでも扱え、毎秒10gを充填できる。ボトルだけでなく、発送や使用後の処理も楽で軽量なパウチ容器にも充填が可能という点も評価のポイントだ。サイズもコンパクトで、机の上で作業ができる。

また、距離的・時間的ハードルを越えてサンプルを最適な状態で発送できることから、さまざまな食品の海外への販促活動への活用も期待できる。

〈食品産業新聞 2022年12月5日付より〉