韓国で人気急上昇のビール ハイトジンロ「TERRA」日本に正規輸入開始

ハイトジンロ社ビール「TERRA」(350ml缶)
ハイトジンロ社ビール「TERRA」(350ml缶)

眞露は3月28日から、韓国・ハイトジンロ社のビール「TERRA」(350ml缶、330ml瓶/オープン価格)を発売する。350ml缶のみ、ローソンで3月14日から先行発売する。

「TERRA」ビールは、韓国・ハイトジンロ社が2019年に発売した新ブランドビール。ブランド名“TERRA”はラテン語で「大地」・「地球」を意味する。

ハイトジンロ社ビール「TERRA」(330ml瓶)
ハイトジンロ社ビール「TERRA」(330ml瓶)

ビールの原料となる麦芽は、きれいな空気、豊かな水源、大麦の生育に最適な日照量と降水量のあるオーストラリア産のもののみを使用。旨みと苦みのバランスが取れた、すっきりとした味わいのラガースタイルだ。また、発酵工程で自然に発生する炭酸のみを使用した「TERRA」は、きめ細やかな泡と、長持ちする炭酸感が特徴となっており、ラガースタイルらしい爽快なのどごしが楽しめる。

商品企画から5年をかけて作り上げた「TERRA」ビールは、ハイトジンロ社が発売したビールブランドの中で過去最速となる発売から100日での出荷本数1億本を突破するなど、現在、韓国で非常に人気のあるビールブランドの一つとなっている。長らく、韓国国内の需要を優先するため海外への輸出は行っていなかったものの、設備増強などによる安定供給が可能となったため、この度販売を開始することとなった。なお、韓国のビール市場ではOBビール(韓国のビール会社)が高いシェアを誇っていたそうだが、「TERRA」発売によりそのシェア差をぐっと縮めたという。

眞露の広報担当者によると「従来の韓国産ビールの印象を変えていきたいという思いがあり開発された商品。従来の韓国産ビールのように軽やかすぎないものの、すっきりとして爽快な味わいを実現した。苦みと麦感のバランスにも相当こだわった。もちろん韓国料理との相性は抜群」と話す。

また、「TERRA」というイメージから緑色のパッケージを採用しているが、「これまで韓国ドラマの小道具として出てくるビールは“ハイト”やOBビールの“カース”などを模したビールが多かったが、“TERRA”の人気ぶりから、韓国ドラマの中にも同商品をイメージした“緑のパッケージのビール”が頻繁に登場するようになった。この勢いを見たほかの大手ビールメーカーも緑を基調としたビールを発売するほどだ」とのこと。

料飲店でも数多くの採用を獲得しており、江南や漢江などソウルの主要な街の飲食店でも採用率が非常に高いほか、韓国のフラッグシップキャリアである大韓航空の機内食のビールとしても採用されているという。

〈日本では「韓国料理=TERRA」をアピール〉

韓国では人気が急上昇している「TERRA」だが、同社の日本での展開を聞いてみると、「多くの方に飲んでいただきたいが、まずは、料理に合わせてビールを選ぶシチュエーションで選ばれるところから目指していく」との話。

「中華料理には“中国系ブランドのビール”、エスニック料理には“東南アジア系ブランドのビール”、といった具合で、韓国料理には“TERRA”を根付かせるところからスタートしていきたい。今では韓国料理店も随分と増えたほか、家でテイクアウトなどして韓国料理を楽しむ層も多い。そういった市場で愛される商品からスタートし、いずれはビールの選択肢としての存在感を示していきたい」と話す。

狙う層としては韓国の文化やエンタメに興味がある層、そうではないがビールが好きな層にも仕掛けていくという。特にザクザクとした食感の韓国チキンとの相性の良さを訴求していくとのこと。

飲み方提案としても「韓国らしさ」を取り入れていくという。「そのまま飲んでももちろんおいしいが、ソジュ(韓国語で「焼酎」)である「チャミスル」をビール(韓国語で「メクチュ」)で割る“ソメク”の提案も注力していく。韓国ではチャミスルでも“フレッシュ”と合わせるのが人気だが、日本ではフレーバー付きの商品が人気のため、フルーツビール風の味わいになる“フルーツソメク”を提案していくつもりだ」。

プロモーションも本国との連携を持たせていくようで「韓国で運用されている“TERRA”のInstagramのアカウントも活用しながら、本場感の醸成を図っていく。また、韓国内で展開されている“TERRA”を楽しむためのグッズも期をみて展開していきたい」と話す。

〈酒類飲料日報2023年3月14日付〉

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昭和42年(1967年)8月
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