モスバーガー「一頭買い 黒毛和牛バーガー」発売、12月28日から100万食限定で

モスフードサービス安藤氏、門崎の千葉氏
モスフードサービス安藤氏、門崎の千葉氏

モスバーガーを展開するモスフードサービス(本社:東京都品川区、中村栄輔社長)は12月28日から、100万食限定で「一頭買い 黒毛和牛バーガー ~特製テリヤキソース~」(税込690円)を発売する。21日には都内で新商品発表会が開かれ、安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長がマーケティング施策や商品の概要を説明した。

今回の黒毛和牛バーガーは、〈1〉年末年始に贅沢感、お得感のある食事の提供〈2〉黒毛和牛を一頭丸ごと使用した新しい味覚体験〈3〉輸入食肉価格高騰を背景に国産食肉への注目機会を創出――という3つの体験価値から商品開発に至ったという。

安藤本部長は黒毛和牛バーガーのポイントについて、「一頭買いした黒毛和牛を、通常ハンバーガーのパティに使われることのないサーロイン、ヒレといった高級部位や希少部位も含めて、牛肉の全19部位を使用したパティにすることで、赤身と脂身のバランスが良い“いいとこどり”のパティに仕上げた」とした上で、「テリヤキソースも専用のものを開発した。隠し味には『格之進』の牛醤を使用しており、これが肉のうま味をさらにバックアップしている」。

さらに、「100万食を提供するにあたり、約350頭を一括で仕入れることで、部位ごとに仕入れるよりも調達コストを削減することができている」と一頭買いのメリットを挙げ、「和牛というとA5ランクでサシの多い肉をイメージすると思うが、今回は等級を指定せず和牛の経産牛を仕入れることで、比較的赤身が多い肉を使用している。塩こうじをベースにした独自の漬け込み工程を行うことで、ジューシーさもアップさせた」と説明した。

安藤本部長は「国産品と輸入品の価格差が縮まっているなか、今後、ターゲットに合わせた商品に最も適した原材料を調達するということが重要になってくる。国産品、輸入品どちらに偏ることなく、バランスの良い調達を行っていく。今回の黒毛和牛バーガーについては、評判が良ければ、来年も早めに調達を行うことで定番化していくことも考えている」と明かした。

独自の熟成肉で「格之進」ブランドの飲食店を展開する門崎の千葉祐士代表取締役をゲストに迎えたクロストークでは、黒毛和牛バーガーについて「今回の黒毛和牛バーガーは“一頭買い”に加え、全ての部位をパティに使用する“一頭使い”をしている。実際に完成した黒毛和牛バーガーを食べてみて、バンズからパティがはみ出るほどのボリューム感があり、年末年始に食べるのに最適な贅沢なハンバーガーとなっている」(千葉氏)と感想を述べた。

〈畜産日報2022年12月23日付〉

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