「羊フェスタ2023」開催、豪州・米国・NZ・欧州など世界のラムが一堂に集結

(左から)三橋マネージャー、ブラウン代表
(左から)三橋マネージャー、ブラウン代表

〈オージーのラムラックは2日間で3千本完売、オープン前から長蛇の列〉

11月4~5日の2日間、「羊フェスタ2023」が東京都中野区の中野セントラルパークで開かれた。主催は同フェスタ実行委員会、羊齧協会、中野区観光協会など、協賛はMLA豪州食肉家畜生産者事業団。出展は、MLAのラムバサダー(オージーラム)、米国食肉輸出連合会(USMEF、アメリカンラム)、アンズコ(ニュージーランドラム)、アイスランドラム協会(アイスランドラム)、グローバルビジョン(ウェールズラム)と世界各国のラムが一堂に会した。

また、ラム焼肉店らむね、味坊、北海道ジンギスカン応援隊、羊のまち士別市、ローメン・ラムかつ上伊那ぐるめなど多彩なブースが出店し会場を盛り上げた。各ブースには、オープン前から列ができ、ラムが焼きあがるのを待っていた。今回は、テーブルエリアが作られ、来場者はのんびりラムと飲み物を楽しんでいた。

MLAのトラヴィス・ブラウン駐日代表は、「代表になって初めて羊フェスタに参加したが、会場には若い人、年配の方が大勢集まっており、ラムのマーケットの可能性を感じる。消費者の方は、ラムの調理は家庭では難しいと思っている方が多いと思うが、本日のラムラックのソースなどを食べて、家庭でもやろうとインスピレーションしてもらえると思う。ラムバサダープロモーションは、豪州の行政も注目している。ラムに携わるさまざまな方が、おいしさ、楽しさを伝えることは非常に良いプログラムだ。今日、大勢の方が列を作ってラムラックが焼きあがるのを待っていただいているが、この列こそがラムバサダーの功績を物語っていると思う。1年の打ち上げ花火ではなく、継続していくことが大事。ラムバサダーのプログラムを他の国、世界に広げていきたい」と、ラムバサダープログラムへの期待を述べた。

またMLAの三橋一法シニアマネージャーは、「今回もオープン前から並んでいただいた。ラムラックのファンの方が増え、フェアの名物として認知が進んできたと思う。ラムラックは2日間で3千本、ラムバサダーのソースも1日4種類ずつ計8種類を用意し、ラムバサダーの醍醐味を味わえる。相談ブースを設けているが、業界の方、飲食店の方、地方の方などが訪れ効果がある。ラムバサダーは18人いるが、『ビーアラムバサダー』のスローガンで、オージーラムだけではなく、いろいろな国の羊肉が集まり、盛り上げたいとの思いで、ラムバサダー以外の本場シェフの方など味付けジンギスカンコンテストの時も大勢の方が集まっている。こうした思いが結集して、盛大なフェアが開催できた」とラム肉需要拡大への手ごたえを指摘した。

今回が2回目の出展となるUSMEFの笠谷樹シニアマーケティングマネージャーは「今回はラム焼きそばの販売を行っている。米国産ラムの知名度はまだ低い。今回、米国産ラムの良いところを知ってもらい、知名度をしっかりとしたものにしたい。羊フェスタは、豪州、NZ、欧州の商品が出展され、業界全体がラム肉を盛り上げる雰囲気を作っている。みなさんと協力して、ラム肉の消費拡大を目指したい。米国産ラムは、高級レストラン、ホテルで使っていただいている。日本は、ラムをしっかり上から下まで隅々食べている。米国産ラム肉もすそ野を広げてもいいのではないかと感じている」と述べた。

〈畜産日報2023年11月7日付〉

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