キリンビバレッジは、麦の嗜好性に着目した2つの新製品、「キリン 麦茶」(600mlPET/130円)と「キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)」(600mlPET/140円)を発売する。
「キリン 麦茶」には“はだか麦”と“むき麦”を一部使用

「キリン 麦茶」には“はだか麦”と“むき麦”を一部使用

〈独自の焙煎方法を採用、“雑味のない澄んだおいしさ”の「キリン 麦茶」〉
「キリン 麦茶」は5月15日発売。麦をむいて引き出された、麦本来のあま香ばしさと香り高さを味わえる、これまでの麦茶とは一線を画す“麦のお茶”。

甘さを引き出すため、殻をむいた麦(はだか麦とむき麦)を一部使用。また、おいしさを引き出す独自の焙煎方法を採用し、麦の中にあるあま香ばしさや雑味のない澄んだおいしさを実現した。カフェインゼロ、カロリーゼロ。

パッケージは、洗練されたモダンな世界観の中で、「麻の葉」文様をモチーフに採用し、麦にこだわった本格感・手作り感を表現。手売りチャネルを中心に展開する。ターゲットは30-40代男女で、飲用シーンはオンタイムの気分転換や食事中を想定している。発売前にはデジタル広告を、発売時にはテレビCMや交通広告も展開する。

コーヒー用の焙煎機で麦を深煎り

コーヒー用の焙煎機で麦を深煎り

〈“コーヒーと無糖茶の間”で嗜好性と健康感を両立 「キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA」〉
「キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)」は7月24日発売。

スペイン・レバンテ地方で“麦のコーヒー”として愛されている“アグア・デ・セバダ”の製法にインスピレーションを得たもの。“アグア・デ・セバダ”は、大麦の麦芽を深く焙煎して粉砕し、柑橘のピールと一緒に鍋で煮出して作る。

キリンビバレッジは「麦のカフェ CEBADA」で、原料にコーヒー豆を使わず大麦を使用したうえで、コーヒーの製法を取り入れ、嗜好性がありながらもカフェインゼロで健康感のある、コーヒー飲料と無糖茶の間の“新しい麦の嗜好飲料カテゴリー”の創造を図る。

中味は、「大麦」に加えて、「大麦」を発芽させた麦芽を使用。コーヒー用の焙煎機を使用し、大麦を極限まで深煎り焙煎することで、コクと香りを引き出した。粉末大麦を使い、丁寧にドリップしたという。

コミュニケーションは「麦がくれた、コーヒー気分」をキーメッセージに、発売時より広告を展開する。ターゲットは、メインが30~40代女性、サブが20代社会人男性のコーヒーユーザーで、飲用シーンはオンタイムのデスクでの“ながら飲み”や寝る前のリラックス時を想定している。

開発担当の菅谷恵子ブランドマネージャー(左)、高久直也部長(右)

開発担当の菅谷恵子ブランドマネージャー(左)、高久直也部長(右)

〈麦でイノベーションを創出〉
5月9日に都内で開催した新製品発表会で、キリンビバレッジ マーケティング部の高久直也部長は、「キリングループは、キリンビールの発売から130年、麦と向き合って商いをしてきた。そこで感じたのは麦のおいしさや奥深さ、無限の可能性だ。当社は麦の新たな楽しみを広げ、麦の可能性を発信し、麦でイノベーションを創出し続けたいと考えている」と話し、今後、新たな麦由来の飲み物文化を切り拓いていくと宣言した。

同社は「麦」の新しい価値を提案しつづけることを決めた背景として、少子高齢化により生活者の健康意識が高まっていることや、現代人の飲料価値観が〈1〉飲みやすい〈2〉すっきりしている〈3〉カラダによさそう〈4〉あまったるくない〈5〉香りがいい―の5つを重視するようになったこと、そして、糖摂取意識の変化から、大人は無糖・低糖化の商品を選ぶようになり、コーヒーのような嗜好飲料市場でもデカフェが拡大していることを挙げている。

発表会場には、愛媛大学大学院農学研究科で麦などの研究を行う渡部保夫教授と、「ワールドコーヒーロースティングチャンピオンシップ2013」で優勝した世界一の焙煎士である後藤直紀さんも登壇。

後藤さんは、新製品の「麦のカフェ セバダ」を味わった感想について、「コーヒーと同じような飲まれ方をするのではないかと考えている。しかし、コーヒーに比べて優しい味わいなので、身体に対するストレスがない。その面ではコーヒーと飲用するシチュエーションの棲み分けできるのではないか。すごくコーヒーに近いところもあるし、異なるところもあるので不思議な飲み物だ。お茶やコーヒーのように、麦は香りや味そのものが楽しめるというのは大きな発見であり、すごくポテンシャルを持った素材だと思う」とした。

開発担当の菅谷恵子ブランドマネージャーは、「コーヒーや紅茶のように、麦という素材の奥深さを、趣味の世界や空間で楽しめるような文化ができたらいいなと考えており、そのような可能性を広げられる開発に取り組みたい」と話した。

〈酒類飲料日報 2018年5月10日付より、一部改稿〉

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