アサヒ飲料とキリンビバレッジは、非競争分野における協業を開始した。今年6月から輸送能力向上を目的とした定期的な船舶輸送を開始しており、今年9月には神奈川エリアにおいて自動販売機修理業務のテスト展開を開始する。

輸送能力向上については、アサヒ飲料の定期利用化を背景に、今年5月に就航した清水港から仙台・北海道に向けた定期航路において、6月より順次、キリンビバレッジが輸送を開始している(品目は「アルカリイオンの水」が中心)。清涼飲料業界では、長距離トラック輸送のドライバー不足に伴う物流インフラのひっ迫などを背景に、環境負荷低減の実現とともに、輸送力の向上が課題となっている。アサヒ飲料とキリンビバレッジが船舶輸送の定期航路を利用することで、環境負荷低減に寄与した輸送力確保、並びに安定した輸送体制を実現していく。

自動販売機の修理業務では、今年9月から神奈川エリアでテスト展開する。現在、アサヒ飲料の子会社で、自動販売機事業を担うアサヒ飲料販売社は、自社が管理する自動販売機の現地修理について、自社のルート担当者が通常のルート業務と掛け持つ形で対応している。今回のテスト展開では、キリンビバレッジの子会社で、自動販売機のメンテナンス業務を担うキリンメンテナンス・サービス社に、アサヒ飲料販売社が担っている修理業務を委託していく。

アサヒ飲料販売においては、自販機オペレーション業務におけるさらなる効率化が見込め、キリンメンテナンス・サービスにおいては、神奈川エリアにおける自販機のメンテナンス業務の拡大が見込めることから、持続可能な運営体制の確立が期待される。なお、神奈川エリアでの展開結果を検証し、期待効果が得られると判断した場合は本格導入する予定。両社は、今後も非競争分野における協業領域の拡大の可能性を検討し、より大きな環境負荷の低減と持続可能な社会の実現への貢献を目指すとともに、清涼飲料業界の発展に取り組むとしている。

〈酒類飲料日報 2018年7月26日付より〉