ネスレ日本「香味焙煎」全面刷新、“お湯を注いで浸けるだけ”「DIP STYLE」で淹れ方提案

「香味焙煎」ラインアップ=瓶は新容器を採用、手前がディップスタイル
ネスレ日本は、18年秋冬戦略で「パーソナル」「プレミアム」「ウェルネス」の3つをテーマに活動する。伸長するスティック商品の大サイズ化や、手入れが簡単なお手頃価格の新マシン導入を行うが、目玉は「プレミアム」の強化である。その代表格は、「ネスカフェ 香味焙煎」だ。素材・焙煎・抽出の全工程にこだわり、新コンセプト「ジャパニーズクラフトコーヒー」のもと全面刷新し、9月1日から発売する。商品は、「ネスカフェ 香味焙煎 濃厚 クンディナマルカブレンド」「同 円やか ジャガーハニーブレンド」「同 鮮やか ルウェンゾリブレンド」の深煎り、中煎り、浅煎りの3タイプ。容器は瓶(40g)、エコ&システムパック(50g)、DIP STYLE(ディップスタイル、5P)で展開する。

新たに採用する「ディップスタイル」は、お湯を注いで90秒間浸けるだけで誰でも本格的な味わいを実現できる。同社飲料事業本部の島川基レギュラーソリュブルコーヒービジネス部長は、「コーヒーの抽出の問題を解決した新スタイルだ。ワールドブリュワーズカップで優勝した世界一の抽出士である粕谷哲さんと共同開発した。中味はレギュラーソリュブルコーヒーと挽き豆を組み合わせることで、希少な豆の特長を最大限に引き出した香りと味わいを実現できた」と話す。

一方、パーソナルニーズに応える一杯抽出タイプのネスカフェシステムは浸透が加速しており、累計出荷台数は「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」が480万台、「ネスカフェ ドルチェ グスト」が280万台の合計760万台になった(18年6月末時点)。

新マシンの「バリスタシンプル」には残量通知機能も搭載

新マシンの「バリスタ シンプル」には残量通知機能も搭載

同社は、システム保有者の飲用杯数が確実に増加していることから、新規ユーザー獲得を強化しており新モデルの「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ シンプル」を同日から投入する。パーツを減らし日々の手入れを楽にしたことや、4612円(税抜)とお手頃価格にしたことが特徴。島川部長は、「(マシンの)名前だけは知っているという方に試してもらうと“ワンタッチで本格コーヒーが飲める”と大変好評だった。誰でも使いこなすことができ、より買いやすい価格を目指した」とする。秋冬限定品は、「ネスカフェ ゴールドブレンド 香り芳醇 エコ&システムパック(50g)」(同日発売)。柔らかな酸味とまろやかなコクが楽しめる。いろいろな味を気軽に楽しみたいというニーズに対応し、500円以下で展開する。

そして、新たに「ネスレ ブライト リキッドタイプ」クリーミーラテ用、キャラメルラテ用(各10P)も同日から発売する。ポーションタイプでフレッシュな味わい。アイス飲用提案を行い、新規ラテ飲用者の拡大を図っていく。

〈食品産業新聞 2018年8月9日付より〉