1849年創業の老舗海苔メーカー、山本海苔店(東京都中央区、山本德治郎社長)は1日、今年初めて摘み取った新海苔の販売を開始した。日本最大の海苔産地、九州有明海の摘みたての海苔を同社の佐賀工場で製品化した。

山本貴大専務は、今年の収穫状況について「エルニーニョの影響などにより近年不作が続いていたが、今年は4年ぶりに美味しい海苔ができた。口内でふわっと溶ける新海苔ならではの甘い香りを楽しんでほしい」と述べた。

海苔は毎年11月~12月上旬頃にかけて収穫され、その年の最初に摘まれた海苔が「新海苔」(一番摘み、初摘み)と呼ばれる。タネ付けをしてから摘採まで30日程しか経っていない若い海苔の葉体を摘み取っており、柔らかさと口どけの良さが特徴。

一般に、海苔の品質を判別する際に重視されるのは色・つやだが、同社では「創業以来、熟練の仕訳技術員がまず口どけ、次に味、そして色・つや・形を基準に独自の格付けを行っていることが、おいしさを担保する秘訣だ」(山本専務)という。このほど期間限定発売した「一番焼」は、32袋詰(8切5枚)・5000円。一番摘みの新海苔を短時間に乾燥して焼き上げている。

〈食品産業新聞2017年12月18日付より〉