日本弁当サービス協会は12日、東京ガーデンパレス(お茶の水)で賀詞交歓会を開催し、会員・賛助会員など約80名が参加した。

渋谷利光会長(町田給食センター専務理事)は「一番大きな問題はお米の値上げだ。避けて通ることはできない。じわじわと真綿で首を絞められているような状況であり、会員は皆、苦労している。一方、働き手不足が深刻になっており、人員をどのように確保していくかが問題だ。高齢者の方、主婦の方、外国人技能実習生の方などの人材獲得に努め、なんとか、その場を乗り切っている企業が多いのではないだろうか」と課題を呈し、「働き方改革の一環で、国からは、同一労働・同一賃金の話をいただいているが、言葉に踊らされて、我々、中小企業が『じゃあ、そうしていこう』と賛同するのは難しい。国に相談したら、まずは労使関係をしっかり作ることが重要と指導された。労働者の方が不満や疑問を抱くと、企業は大変な痛手を被るからだ。労働環境・経済環境ともに厳しいが、食を預かる企業として、安全・安心を目指し、業務に取り組んでいきたい」と語った。

岸信夫衆議院議員元外務副大臣と農林水産省の新藤光明外食産業室長が来賓挨拶を述べ、保々賀右相談役理事(足利給食センター理事長)が乾杯を行った。

交歓会の前には「産学連携による実体験型学習を通じた人材育成の事例と成果」をテーマに、和光大学経済経営学部の小林猛久教授が新春セミナーを開催した。小林教授は学生の学習意欲や職業観の変容を客観的に評価する手法として、ビジネス・コミュニケーション・スキル診断(BCSA/ビクサ)を紹介。これは、業種・職種問わず求められる仕事のコミュニケーションスキルをインターネットで簡単にチェックできる診断テスト。人材育成や能力判断の指標として、新入社員研修や採用時のスキル判断に活用することを提案した。

〈冷食日報 2018年1月16日付より〉