〈応募総数1,701校・施設の頂点に〉
「地場産物を活かした我が校の自慢料理」をテーマに「第13回全国学校給食甲子園」決勝大会が12月9日、女子栄養大学(東京都・駒込)で開催され、兵庫県の養父市学校給食センターが優勝した。

優勝した献立は、浅黄豆入り古代赤米ごはん、白身魚のマヨネーズ焼き~朝倉さんしょうソース~、れんこんのごま酢あえ、八鹿豚とやぶ野菜の豚汁、畑ヶ中の富有柿、牛乳。地産地消をめざし、養父市産の食材を多く使用しており、献立を通じて養父市の文化や歴史に触れることができる。例えば「浅黄豆入り古代赤米ごはん」は養父市の児童・生徒が考案した学校給食献立を表彰する「養父市学校給食甲子園」で平成28年度に入賞した「古代赤米ごはん」に、兵庫県下の在来種の青大豆である「八鹿浅黄(ようかあさぎ)」を加えた献立。市で作る赤豆は約1,300年前に平城京に献上された記録がある。

表彰式で栄養教諭の井口留美さんは「普段一緒に働いている調理員さんたちの力があって、ここにいると思う。皆さんがそれぞれの立場で協力してくれたことに感謝している。まさに総力戦だった。養父市学校給食センターから給食を届けている地域の22の小中学校の先生方にも応援していただいた。受賞して一番に思うのは、たくさんの人に応援されて仕事ができていることを実感できたことだ。給食がより良くなるようにこれからも努力を続けていきたい」と喜びを語った。

調理員の村橋純一さんは「何より嬉しいのは、子どもたちに日本一の給食を食べているんだと思ってもらえることだ。この結果に満足せず、明日からも頑張って給食を作っていく」と力強くコメントした。
調理員・村橋純一さん(左)と栄養教諭・井口留美さん(右)

調理員・村橋純一さん(左)と栄養教諭・井口留美さん(右)

同大会はNPO法人21世紀構想研究会が主催し、文科省、農水省、全国学校栄養士協議会、日本給食サービス協会など9団体が後援。キユーピー、日清食品ホールディングス、マルハニチロ、三島食品、学校給食用食品メーカー協会など49の企業・団体・個人が協賛している。
 
今年は全国の小・中学校、学校給食センターから1,701校・施設が応募し、4次にわたる選定を経て全国6ブロックの代表12校・施設が決勝大会に駒を進めた。各チームは栄養教諭・学校栄養職員と調理員の2人で息の合ったチームワークを展開。1時間で特色ある給食を調理した。出来上がった給食は16人の審査委員と4人の子ども特別審査員が厳正に審査し、各賞が決定した。選考の基準は文部科学省の学校給食摂取基準をクリアしていること、衛生管理を徹底し調理できていること、地場産物の特色を生かし、子どもが喜ぶおいしい献立であることなど。
 
〈中国、台湾からも熱視線〉
例年、多くのメディアに取り上げられる同大会だが、近年は中国や台湾など海外からの注目も集めている。中国の給食関係者26人は決勝大会を見学し、熱心に日本の給食づくりを視察していた。台湾はこれまでの大会視察経験を活かして、10月20、21日に台北市で第1回台湾学校給食コンテストを開催。これからも日台の学校給食交流を通じて、子どもの健康と成長を願っていくという。
 
〈冷食日報 2018年12月13日付より〉