幸楽苑ホールディングスは8月27日から、同社が運営するラーメン店「幸楽苑 本宮店」(福島県本宮市)で、AIを活用した非接触型の自動配膳ロボット「K-1号」(ケー・イチゴウ)導入の実証実験を開始する。

新型コロナウイルス感染症の予防対策や人手不足解消を目的とするもの。非接触型の配膳を自動化し、店舗スタッフの負担を軽減することでサービス中心の働き方へシフトすることを図る。ロボットにはセンサーを搭載し、人や物にぶつからず安全に走行できる。音声案内も可能で、エンターテイメント性も兼ね備えているという。

配膳ロボット「K-1号」利用の流れは、利用客がテーブルに設置してあるタブレットで料理を注文後、店舗スタッフが注文内容を確認。出来上がった料理をロボットのトレーに乗せ、タッチパネルで移動を指示することで、席まで料理を運ぶ。利用客が料理を受け取った後、ロボットの音声案内にしたがい、頭のセンサー部分に手をかざすとロボットは厨房に戻る。

幸楽苑ホールディングスは、「“ロボット従業員”K-1号との交流やコミュニケーションの体験をお楽しみください」としている。

なお、外食チェーンでテクノロジーを活用した料理の自動運搬の例には、ロイヤルホールディングスが運営する「GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリングテーブルパントリー)馬喰町店」(東京都千代田区、東京ミッドタウン日比谷内)の自動輸送機(シャープ製Automatic Guided Vehicle)などがある。

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https://www.ssnp.co.jp/news/foodservice/2018/08/2018-0807-1650-14.html
ロイヤルホールディングス「Q CAFE by Royal Garden Cafe」の自動輸送機

ロイヤルホールディングス「Q CAFE by Royal Garden Cafe」の自動輸送機

 
これまで、外食店のロボット活用は、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」(ペッパー)が、「はま寿司」などで店頭案内に使用されていたことがよく知られている。
 
また、モスフードサービスは今年7月から「モスバーガー 大崎店」(東京都品川区)で分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を活用した「ゆっくりレジ」を試験導入、子育てや介護・身体障がいなどの社会的ハンディキャップにより外出困難な人の分身として、遠隔地から温かみのあるコミュニケーションを実現することを図っている。

「モスバーガー 大崎店」の分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」

「モスバーガー 大崎店」の分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」

 
さらに、セブン&アイ・ホールディングス傘下で外食事業部門を手掛けるセブン&アイ・フードシステムズは、ファストフード「ポッポ幕張店」(千葉県千葉市、イトーヨーカドー幕張店)に「たこ焼き調理ロボット」「ソフトクリームロボット」導入している。

たこ焼きを調理する「ポッポ幕張店」のロボット(左端)

たこ焼きを調理する「ポッポ幕張店」のロボット(左端)

 
慢性的な人手不足対策や昨今求められる感染防止対策をはじめ、外食業界が抱える問題に、ロボットなどのテクノロジーが寄与する範囲はまだまだ広がっていきそうだ。