農業マーケティング企画・運営事業を展開するアップクオリティは9月4日、三菱地所と協業し、全国から貨客混載で届く食材を使った料理などが楽しめる屋外施設「バスあいのり3丁目テラス」を東京・新宿三丁目にオープンした。地方と都市、生産者と消費者がダイレクトにつながる食のプラットフォームを目指す。

両社はJA全中などと共に2018年7月から、旅客用高速バスの空きトランクを活用して地方特産品を運搬する新たな物流の仕組み「産地直送バスあいのり便」に取り組んできた。従来の物流では県外への出荷が難しかった「希少な農産物」「朝どれ野菜」などの農林水産物を貨客混載によって東京へ定期搬送している。現在、30社以上のバス会社と連携し、全国50地域の56路線で展開。

今回オープンした「バスあいのり3丁目テラス」では、“新宿の真ん中で、日本の食を”をコンセプトに、「産地直送バスあいのり便」によってバスタ新宿に運ばれた新鮮で珍しい食材を使ったメニューやクラフトビールなどを提供する。2つ以上の地域の食材を組み合わせた“マリアージュメニュー”などを取り揃え、東京にいながら地方の食を楽しむことができる。
マリアージュメニュー「オリーブ車海老と遠野パドロンのグリーンカレー」(香川県三豊市×岩手県遠野市、税別1,200円)

マリアージュメニュー「オリーブ車海老と遠野パドロンのグリーンカレー」(香川県三豊市×岩手県遠野市、税別1,200円)

 
そのほかにも定期的な「マルシェ(青果販売)」の開催や、月替わりのイベントを展開予定。オープン初月の9月は、山梨の直売所とリモートでつなぎ、施設内の大型ビジョンで生産者と話しながら青果が購入できる“オンライン直売所イベント”や、年間30~40万人が訪れる香川県・三豊市の人気スポット「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」のライブ映像を大型ビジョンで放映し、実際に父母ヶ浜で販売しているかき氷やコーヒーなどを提供する、観光気分が味わえるイベントなどを開催する。
 
9月3日に開催したオープニングレセプションで、アップクオリティ・代表取締役社長の泉川大氏は、「新型コロナウイルスの影響で、お祝い事などをレストランでする機会が減っており、生産者もダメージを受けている。バスあいのり3丁目テラスでは、そういったレストランで使われる和牛やシャインマスカットなどの高級食材もメニューに活用し、消費・購買につなげたい」、三菱地所・代表執行役 執行役副社長の谷澤淳一氏は、「さまざまな年代の人が集まる新宿の裏路地から、地方と都市双方の活性化につなげていきたい」としている。

「バスあいのり3丁目テラス」

「バスあいのり3丁目テラス」

 
〈「バスあいのり3丁目テラス」施設概要〉
◆所在地
東京都新宿区新宿三丁目16番先(住居表示)
 
◆営業時間
平日=11時~22時
土日祝=12時~22時
※年中無休
 
◆「バスあいのり3丁目テラス」公式サイト
http://www.ainoribin.com/3chometerrace/