話題商品「もとむのカレーパン」絶好調、1日に通販2000本・実店舗300本以上も、A5ランク黒毛和牛使用“幻のカレーパン”

「もとむのカレーパン」
話題商品「もとむのカレーパン」が、10月以降、“かつてない売れ行き”になっているという。

直近ではTBSテレビ「マツコの知らない世界」やフジテレビ「めざましテレビ」でも紹介され、通販では3週間から最大2ヶ月待ち。“幻のカレーパン”とも言われる人気だ。

カレーパン専門店「もとむのカレーパン」は、2019年8月に初の常設店「沖縄・瀬長島ウミカジテラス店」をオープン。那覇空港から車で15分のリゾート地という立地の良さもあり、開店当初から観光客に支持を受けて好調なスタートを切った。

新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて観光客が激減した時期もあったが、その分、地元客の来店が増えたことで好調を維持。さらに、「GoToトラベル」を機に観光客も戻り、地元客・観光客の双方に支持が拡大している。

2020年9月には東京・原宿エリアの商業施設「JINGUMAE COMICHI(じんぐうまえこみち)」に新業態としてイタリア料理店を出店。メディアに取り上げられる機会も増えて、好調はさらに加速。多い日には、「瀬長島ウミカジテラス店」で1日300本以上を販売し、通販では1日2000本以上を受注している。

「もとむのカレーパン」沖縄・瀬長島ウミカジテラス店

「もとむのカレーパン」沖縄・瀬長島ウミカジテラス店

 
「もとむのカレーパン」を運営するアンド・フォースに、商品の特徴やこだわり、支持拡大の経緯を聞いた。
 
〈「もとむのカレーパン」のルーツは本格焼肉店の人気メニュー〉
「もとむのカレーパン」は、東京・築地の本格焼肉店(現在は「築地焼肉もとむ」)の人気メニュー「牛すじカレー」を、より多くの人に食べてもらい、食体験を通して幸せを届けたいという思いから生まれたカレーパンだ。
 
特製カレーの具には、焼肉店のスタッフが厳選し、東京から直送した最高級の「A5ランク黒毛和牛」を使用。じっくりと2段階に分けて煮込んだルーに牛すじの旨みが溶け出し、スパイシーでありながら、口の中に広がる甘みが特徴。子どもでも食べられる辛さのため、家族向けに購入する人も多いという。
 
一つひとつ手包みで作り、「ひと口目からカレーに届くように」との思いから、中にカレーをぎっしりと詰めている。
 
製造時には一度揚げたものを急速冷凍し、店舗で販売前に解凍。オーブンで焼き上げて提供している。この工程で余分な油をカットし、軽い口当たり、外はサクッと、中の生地はふわっとした食感に仕上げている。
 
細長い形状は「大きな口を開けずに食べやすいように」という配慮。Mサイズでも約18cmとボリューム感のあるサイズだが、購入者は主に女性が多く、特に20代から50代の層に支持されているという。

「もとむのカレーパン」Mサイズ=約18cm、Lサイズ=約25cm(Lサイズは沖縄の店舗のみで提供)

「もとむのカレーパン」Mサイズ=約18cm、Lサイズ=約25cm(Lサイズは沖縄の店舗のみで提供)

 
〈オンラインショップで知名度向上、東京進出も〉
2020年5月にはオンラインショップを開設。これまでは沖縄に行かないと食べることができなかった「もとむのカレーパン」が全国で楽しめるようになり、一気に知名度が向上した。父の日に合わせて販売した「お父さんありがとうセット」では、カレーパンに添えるメッセージカードを、スタッフの手書きで代筆するというサービスを実施。複数のメディアに取り上げられ、さらに話題化につながった。毎月8日の「カレーパンの日特別セット」販売や、定期便で固定客をつかんでいることも、オンライン販売の躍進に大きく影響している。
 
8月には伊勢丹 新宿店から声が掛かり、「ISETAN カレーフェス 2020」に出店。東京で初めてとなる焼きたてでの提供ということもあり、初日は2時間で完売。期間中は連日長蛇の列ができたという。
 
そして9月には、東京・原宿エリアにオープンした商業施設「JINGUMAE COMICHI」内に、グループ新業態「MOTOMU’S BY KAPPA 神宮前店」を出店。店舗ではA5ランク黒毛和牛を用いたパスタやスープカレーを提供しているほか、WEB予約限定・土日11時から13時までの受け取り限定で、「もとむのカレーパン」を販売している。焼きたての「もとむのカレーパン」を販売する常設店舗としては、「沖縄・瀬長島ウミカジテラス店」に続く2店舗目だ。
 
〈『もとむのカレーパン』を通して幸せなひと時を〉
「もとむのカレーパン」を運営するアンド・フォースの瀧口幸明代表は、食品産業新聞社の取材に、以下の通りコメントしている。
 
「まだまだ先が見えない世の中ですが、全国各地の皆様に『もとむのカレーパン』を通して、幸せなひと時を与え続けられるように、ひとつひとつ手作りで作っております。オンラインショップで購入される皆様には少しお待ちいただきますが、笑顔であふれる食卓になるよう努めて参ります」。
 
「もとむのカレーパン」は今後も、全国各地の人々に「ひと口目で笑顔になる」ような新商品や新サービス、そして全国各地の催事での出店を企画しているという。SNSや公式サイトでは、消費者に寄り添ったキャンペーン情報などの発信を続けていく方針だ。

 

「もとむのカレーパン」3つのこだわり(価格は「沖縄・瀬長島ウミカジテラス店」のもの)

「もとむのカレーパン」3つのこだわり(価格は「沖縄・瀬長島ウミカジテラス店」のもの)

 
◆ECサイト「もとむのカレーパン」