〈卸売との協力を強め提案型販売を強化〉
タカキフードサービスパートナーズはアンデルセングループで業務用の冷凍生地、焼成済冷凍パンの販売を担う。主な販路はリテイルベーカリーの他、ホテル、レストランやバルといった外食など。近年、売上の伸び率が大きいのは、焼成済冷凍パンだ。「人手不足を背景に、急速に増えている」(武田政隆執行役員東日本営業部長)。中でも「石窯パン」が伸長。「『石窯パン』を製造する神奈川・秦野工場と茨城・つくば工場では、昨年から今年にかけてラインを増強した。今後更に稼働率を高める」(同氏)計画だ。

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焼成済冷凍パンは、イタリアンレストランやバルでの採用が増え、全体を底上げした。ベーカリーでも冷凍生地から焼成済へのシフトが見られる。「冷凍生地の商談をしていても、採用になるのは焼成済というケースが多くなっている」。

「石窯パン」は前年比で2ケタ増加。「石窯パン」は、生地にしっかりと水分を含ませることで、外はパリッ、中はもっちりとした食感が特徴だ。「他社にはない『石窯』という切り口が支持されている。特に、主力のフランスパンなどは、生地玉から作るにも技術を要する。パートも集まりにくく、朝の品揃えとしても焼成済のニーズが高まっている」。石窯以外に、サンド用のスライス済食パン、スリットの入ったホットドックなど簡便性を高めた商品も好調。

競合が厳しいソフトロールなどはリニューアルした。より料理に合わせやすい、リッチ感を出した商品に切り替え、2ケタ以上の伸びを示したアイテムもある。

ボリュームの大きい冷凍生地は新規採用が伸び悩んでいる。ただ「一度採用になると継続してもらえ」生産・配送効率も高いため、拡販したいのが本音だ。

低糖質や食塩無添加、といった健康軸の商品にも着手する。低糖質商品は既に一部市場に投入した。「工夫を施し低糖質でも美味しいものが出来ている。ボリュームは大きくない市場だが、ニーズはあるため、しっかり対応していきたい」。加えて卵・乳不使用のアレルギー対応商品のラインアップも計画する。

今後の施策としては、「焼成済を素材と考えてもらいたい」として、業態に合わせた食シーンやメニュー提案に注力する方針。問屋との協力関係を強めて取り組む構えだ。アンデルセングループとして「ユーザーの立場から考えられる人材を有している」とし、メニュー開発の強みがあると強調する。「冷凍パンを利用していない客に冷凍パンの可能性に気づいてもらう」ことに主眼を置き、新市場の開拓を目指す。また狭小SMでも、ベーカリーの要望があるため「オーブン一つあれば出来るような商品を提案していきたい」と話す。

〈冷食日報2017年12月21日付より〉

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