キッザニア東京で「冷凍食品ウィーク」、職業体験でゼリーパフェ作り/ニチレイフーズ

キッザニア東京「冷凍食品ウィーク」で作れるゼリーパフェ(イメージ)
ニチレイフーズは10月18日~21日の4日間、キッザニア東京(江東区豊洲、ららぽーと豊洲内)で「冷凍食品」をテーマにしたイベント「Exciting Week with NICHIREI FOODS~冷凍食品ウィーク」を開催している。同社がオフィシャルスポンサーとして出展している「食品開発センター」では通常、冷凍ピラフや冷凍炒飯の開発体験を行っているが、期間中はゼリーパフェ作りの体験を行っている。

子どもが楽しめる体験学習を主眼として、今回はゼリーを選んだ。食品工場での基本であるローラー掛けと厳重な手洗いを体験した上で、今回のプログラムでは冷凍することの利点やゼリーの製造工程などを学び、ジュレを使用したオリジナルゼリーパフェ作りを楽しむという趣向となっている。

参加した子どもたちはアセロラのカップゼリーを解凍前と解凍後で食べ比べ、冷凍することで品質を保ち、解凍してもおいしく食べられることを体験した。

ニチレイフーズ長崎工場(大村市)ではカップ入り商品を中心に全46種類のゼリーを生産しているが、代表的な商品を張り付けたパネルには、子どもたちから「これは食べたことがある」といくつもの声があがった。

ゼリーパフェ作りに使用したジュレも長崎工場で生産している、業務用商品。アセロラとシークワーサー、ライチの3種類を提供した。子どもたちはそれぞれ2種類を選んで盛り付け、その上にホイップクリームやコーンフレーク、サクランボなどをにぎやかにトッピングした。トッピングは同じキッザニア東京に出展している森永乳業の協力を得て、お菓子工場「ミルクハウス」で使用している材料を主に使用した。ホイップクリームと生チョコソース、いちごソース、フルーツミックス、コーンフレーク、巻きチョコレート、カラースプレーチョコ――の7種だ。これにサクランボと杏仁を加えた全9種類を使って、子どもたちは彩りよくパフェをつくり上げた。キッザニア東京での冷凍食品ウィークで、他企業とのコラボはこれが初めてとなる。

18日にはゼリー開発に携わるニチレイフーズ長崎工場開発グループの楠本美穂子さんも来場し、タブレットの動画を使い、同社のゼリーがどこで利用されているのか、マイナス41℃のフリーザーで1時間冷やしているなど製造工程について説明した。

プログラム全体を通じた感想として楠本さんは「(今回の企画を聞いた時)子どもにとって身近で馴染みやすい企画だと思った。実際に商品を見たことがあると聞くと、うれしかった」と話した。

なお、会場では冷凍食品にちなんだクイズラリーも実施。キッザニア東京内の5カ所に「チャーハンの日は何月何日でしょうか?」といったクイズを設置し、全問正解の子どもにプレゼント(「ふかひれスープ」、2,000人分)を用意している。キッザニアへの出展はニチレイフーズにとって、食育推進活動の一環。この冷凍食品ウィークは2014年から毎年開催しており、今年で6年目。昨年はキッザニア甲子園(兵庫県西宮市)でミニハンバーグと白石工場(宮城県白石市)のホワイトソースを使ったハンバーグドリアの製造体験を行っている。

〈冷食日報 2019年10月21日付〉

子どもたちがゼリーパフェ作りを体験

子どもたちがゼリーパフェ作りを体験