サッポロビールは11日、事業方針を発表した。2017年は「黒ラベル」がけん引し、ビールカテゴリー合計は3年連続で前年実績を超えた。特に缶商品は2年連続2ケタ増で、西日本エリアを中心に好調だった。「ビール復権宣言」の事業方針を引き継いで18年も「続・ビール強化」を掲げる。

髙島英也社長は「創業150年の節目となる2026年に向けてのグループ長期ビジョン“SPEED150”で、サッポログループは世界に広がる“酒”“食”“飲”で個性かがやくブランドカンパニーを目指すとしている。18年は17~20年までの中期経営計画の2年目にあたる。中計のテーマは“突き抜ける!”であり、オンリーワンを達成し、圧倒的存在感を持つ企業になる。これは言い換えれば“世の中からリスペクトされるビール会社になる”ということだ。事業方針は▽ビールブランドの強化を継続し、市場での存在感を拡大する▽ワイン事業をビールに次ぐ第2の柱に育成する▽新機軸RTDブランドの商品投入と育成――が柱となる」とあいさつした。

宮石徹取締役常務執行役員営業本部長は18年方針を説明した。17年振り返り=「黒ラベル」の好調に加えて、昨年発売した「ヱビス 華みやび」が「ヱビスビール」とは異なる新たなお客様を獲得した。業務用で展開している「エーデルピルス」「白穂乃香」や、北海道限定商品の「サッポロクラシック」なども軒並み伸長した。

ワイン事業の売上金額は、前年比100.5%となった。スピリッツ事業の売上金額は、前年比112.4%となった。洋酒は、バカルディブランドの「デュワーズ」が好調で6年連続の売上増となった。RTDでは「男梅サワー」が過去最高の売上となった。
サッポロ2017年実績及び2018年計画

2018年事業方針=「黒ラベル」と「ヱビスビール」はもちろん、サッポロ独自の強みをもつ業務用や地域限定の各種ブランドでも積極的に取り組み、売上増を目指す。また、消費の多様化や社会環境の変化をチャンスととらえ、多品種・小ロット設備を導入して、個性ある商品の開発・育成を強化する。ミニブルワリー(静岡県焼津市)に新規設備を導入し、6月に製造開始予定。チャネル限定商品などでパイロット的に育てていく。「黒ラベル」は「完璧な生ビールを。」のテーマを継続し、4年連続の売上増を目指す。「THE PERFECT 黒ラベル BEER GARDEN」(東京・大阪)、「THE PERFECT BAR」(東京六本木)、「THE PERFECT DAYS」(全国主要都市)を引き続き開催するとともに、本年は新たに主要都市でキッチンカー「THE PERFECT STAR WAGGON」を展開する。

「ヱビスブランド」は、「日常接点の創出」をテーマに、日常の“めでたさ”に寄り添う施策を展開する。「華みやび」は2月20日にリニューアルする。新ジャンルは発売10周年の「麦とホップ Thegold」をリニューアルし、「麦とホップ」として3月6日に発売する。「極ZERO 爽快ゼロ」を1月30日に発売する。

ワイン事業は、ビールに次ぐ「第2の柱」とすべくファインワイン・デイリーワイン両面での販売を強化する。スピリッツ事業は、RTDは、市場拡大が加速する現状と将来に備え、これまで以上に取り組みを強化する。新たな切り口の商品を展開し、新鮮で驚きのあるオンリーワン商品を創出していく。和酒は、好調な甲乙混和芋焼酎「こくいも」はリニューアルする。

〈酒類飲料日報 2018年1月12日付より〉

 

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