2017年の家庭用RTDの市場は、前年比109%の1億8,295万箱(250ml×24本換算、ハイボール缶含む、サントリー調べ)となった。「スッキリとした味わいでキレがよく」「高アルコール」「スタンダード価格」の新商品が各社からラインアップされ、食中酒需要を拡大した。

サントリーは13年連続で過去最高。「-196℃ストロングゼロ」は113%で着地した。「食事に合う」という訴求が浸透し、「ビールとの併買率は25%と、他の商品と比べ高いことが特長。引き続き“果実感しっかり"と“甘くない"という2つの価値を訴求することで、市場における存在感をさらに増大させていく」(同社)。「ほろよい」「こくしぼり」など他の主要商品もリニューアルしたことが奏功した。「ハイボール缶」も127%と大きく伸長した。

キリンビールは17年、「氷結」シリーズ計で111%。7年連続プラス&年間販売数量が2006年の最高記録3,680万箱を突破した。その理由として▽「氷結ブランド」の「親近感」「定番感」などイメージが向上したこと▽高アルコール「ストロング」の好調▽若年層から高い支持の中居正広さんや高橋一生さんを起用したこと――などをあげる。「旅する氷結」は2度、上方修正を行い、目標170万箱を上回る190万箱で着地した。

アサヒビールは「もぎたて」が132%。同商品のストロングポイントである「フレッシュ感」の更なる強化を図ると同時に、期間限定フレーバーを一層拡充した。「ウィルキンソンRTD」は17年6月に「ウィルキンソン・ハード無糖ドライ」、9月に「同・ハード無糖レモン」を発売し、予想を大きく上回る228%で着地した。

宝酒造は、前年比112%で着地。「焼酎ハイボール」は123%となった。宝焼酎をベースとした辛口の味わいや、大衆酒場の世界観といった“唯一無二"の世界観を創造したことが要因。史上最強のガス圧にした、期間限定の「強烈」シリーズの貢献もあり、20~30代の新規ユーザーも獲得した。

サッポロビールは、RTD計で140%で着地。「ビールメーカーのなかでは、最後発ではあるが、オンリーワンの価値を持ったRTDを提供することで着実に積み上げることができた」(同社)。なかでも軸となっているのは「男梅サワー」で、134%を達成した。

〈酒類飲料日報 2018年2月1日付より〉
低アル主要5社の家庭用低アルコール飲料の17年実績と18年計画

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