新潟大学は3月9日、新潟市内で18年4月から開講する「日本酒学センター」設立についての記者会見を開催した。

同センターは昨年5月9日、日本酒に係る文化的、科学的な広範な学問分野を網羅する「日本酒学」の構築について、国際的な拠点の形成とその発展に寄与することを目的として、新潟県、新潟県酒造組合、新潟大学の3者で連携協定を締結されたことにより設立されるもの。総合大学である強みを生かし、広範な研究・教育分野(全学部)から教員が参加する形で同センターが運営される。更には学外メンバーとして新潟県、新潟県酒造組合が参加し3者の力を結集することで、日本酒に係る「教育、研究、情報発信、国際交流」に関する事業を展開する。

同センター設立と同時に「日本酒学」講義も開講。前述の3者のほか、酒類総合研究所や新潟県内の清酒メーカー、他大学からも講師を招聘し、新潟大学生及び一般市民を対象に開講される。

記者会見で大平俊治会長は、「我々は主役ではなく、製造に携わるものとしてきっちりと学問をフォローしていく事が役割。酒造組合ならではのアイデアを提供するなどして事業を支援していく」と挨拶。

また新潟大学の高橋姿学長は「目標としていた4月1日に講座を開設することが出来た。総合大学という強みを生かし、1つのジャンルのみならず、それぞれの研究領域を超えた講義を3者共同で行っていく。本センターで行う講義には座学だけでなく、実習も入っている。日本酒にとって醸造学も大切な分野ではあるが、日本酒には米を作るための「農学」や、醸造機器を作るための「工学」、それにユーザー売り込む際には流通、販売、マーケティングといった文系の学問の要素も絡んでくる。新潟大学が世界初の日本酒学の拠点となるためにも活動していきたい」と話した。

〈食品産業新聞 2018年3月19日付より〉

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