2017年日本向けシャンパーニュ出荷量は18%増で、世界第3位に躍進

シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会はこのほど、2017年のシャンパーニュ総出荷数量と国別出荷量を発表した。

総出荷金額は49億ユーロと過去最高を記録。フランスの国内消費は21億ユーロと停滞したが、輸出金額は前年比6.6%増の28億ユーロと、国外消費の好調を受けてのもの。過去12年でシャンパーニュの出荷金額は、10億ユーロ伸長した。

アメリカへの輸出金額は、前年比8.5%増の5億8600万ユーロで世界第1位を堅持。2位のイギリスはBrexit の不利な条件下で5.7%マイナスとなり、数量も11%減と落ち込んだ。

日本は、金額・数量共に世界第3位に躍進。金額21.3%増、数量17.6%増と力強い伸びを見せた。4位ドイツは、数量0.8%減、金額は1.7%増。イタリアは金額9.7%増となった。アジアは最も高いパフォーマンスを残し、数量15.5%増、金額は19.2%増。中国、台湾、香港を合わせた金額は特に大きく伸び、26.7%増。韓国は金額39.5%増と躍進し、年間消費本数が初めて100万本を超えた。

オセアニアは、為替条件が不利に転じていたにも関わらず、オーストラリアは金額23%増、ニュージーランドも12.9%増と続伸した。フランスを除く欧州諸国は、数量0.5%減、金額3.9%増。スカンジナビア半島は金額9%増と過去最高。

「2016年と比較すると、より多様なキュベの伸びが数字を牽引した。アメリカ、日本、オーストラリアの伸びが、市場の成長とシャンパーニュの価値の更なる向上を象徴している」(同委員会)。

〈酒類飲料日報 2018年3月20日付より〉

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