PROJECT YAMMYは「情報に左右されずに美味しいお酒と出会ってほしい」という思いのもと、どんな日本酒初心者でも自分の味覚にマッチする味わいを発見できるバー「BAR YUMMY SAKE(バー ヤミー サケ)」を5月30日から6月3日の五日間限定で渋谷GALLERY X BYPARCO にて展開している。

同イベントではブラインドテイスティングとAI技術を活用した「ヤミー・テイスティング」を開発。スマートフォンを活用した簡単なブラインドテイスティングを行うとその場で自分の味覚のタイプが分かるというもので、それを「スルスル」や「キュンキュン」などオノマトペで12タイプに分けて判定。味覚タイプの分類は利酒師の監修を受けており、自分の好みが分かれば多種多様な日本酒の中から自分に合った味わいの商品を直感的に選ぶことが出来るようになる、というもの。
ブラインドテイスティングを行うとその場で自分の味覚のタイプが分かる

ブラインドテイスティングを行うとその場で自分の味覚のタイプが分かる

入場料として2,500円(当日券)がかかるが、その場で判定されたオノマトペのイメージに沿った日本酒と、それに合うおつまみを「味覚の相性が良い」と楽しむことが出来るのも面白い取組だ。日本酒は代官山と吉祥寺に店を店舗を構える未来酒店がプロデュースし、同社とつながりがある蔵元が製造したものが用意された。

日本酒は代官山と吉祥寺に店を店舗を構える未来酒店がプロデュース

日本酒は代官山と吉祥寺に店を店舗を構える未来酒店がプロデュース

5月30日の午前中にプレス発表会があり、私と洋酒担当の記者が体験してきたのだが、私はAI に自分の好みを当てられ、洋酒担当は「シャラシャラ」と判定されたが実際の好みは「キュンキュン」だったとのこと。まだまだ完璧ではないものの、今後の発達と日本酒以外への応用が楽しみな技術である。また、収集したデータをビッグデータとして活用すれば小売店の売り場づくりや飲食店のメニュー提案にも大いに役立てられるのではないだろうか。

また、日本酒の特徴の表現として擬音を用い、本当に日本酒の味覚に初めて触れる人にとっても直感的で分かりやすい表現を用いたことについても評価すべきポイントだ。と言うのも、お酒の表現と言うのは往々に難しくなってしまいがちであり、時として初心者がその世界に足を踏み入れる際の障壁となってしまっていた。もちろん、互いがプロフェッショナルで正しく確実な情報を共有したい場合はそういった言葉を使うべきだろう。しかしながらそれは初心者には到底理解しがたい言葉で正直わかりづらい。

具体的には「この銘柄のスペックは純米大吟醸で、麹米は山田錦、掛米は五百万石。酵母はきょうかい9号酵母を使って山廃酛を使用した日本酒です」と説明されてもイメージが浮かびづらい。よく「バナナ」や「メロン」「リンゴ」と香りを例えるがそれはあくまでもその日本酒を構成する一つの特徴でしかなく、全体的なイメージを表現する際にはこのように擬音を使用するというのは非常に良い手段だなと感じた。

ちなみ私の好みの日本酒をオノマトペで表現すると「くるんくるん」となった。これまで日本酒の表現として飲みやすくスッキリとした日本酒に対して「するする」や甘味と酸味がバランスよく両立した日本酒に対して「キュンキュン」という表現を使ったことはあったが「くるんくるん」は初めて。旨味がしっかりとしており、少し熟成させたような純米酒だったので、口の中で酒のしっかりとした旨みが「くるんくるん」するような日本酒、ということだろうか。

〈酒類飲料日報 2018年6月1日付より〉

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