文豪の愛したお酒「電気ブラン」、125周年で明治期の味を再現「記念ボトルセット」限定発売/合同酒精

「電気ブラン 125周年記念ボトルセット」
オエノングループの合同酒精は10月23日、リキュール「電気ブラン」の発売125周年を記念し、「電気ブラン 125周年記念ボトルセット」(720ml瓶、アルコール45%、オリジナルショットグラス2個付き、税抜3000円)を、1250本の数量限定で全国発売する。

「電気ブラン」は、同社の創業者である神谷傳兵衛(かみやでんべえ)によって1893(明治26)年頃に生み出された、輝きのある琥珀(こはく)色のリキュール。ほのかな甘味の中に感じられる“ビリリと刺激的な舌触り”は、ブランデーをベースに、ワイン、ジン、ベルモット、キュラソーなどを用いたブレンドで仕上げている。

日本初のバーとして浅草に誕生した「神谷バー」の看板メニューとして知られ、東京土産のお酒としても人気がある。同店では小さめのグラスに入ったストレートの「電気ブラン」とビールをセットで注文し、交互に飲むのが常連客に人気の飲み方。“庶民のお酒”として多くの文豪にも愛され、太宰治「人間失格」、芥川龍之介「十円札」、三浦哲郎「忍ぶ川」、林芙美子「新版 放浪記」、萩原朔太郎「ソライロノハナ」などの作品に登場する。昨年上映された映画「夜は短し歩けよ乙女」には、電気ブランとともに架空のお酒“偽電気ブラン”が登場した。

今回発売する「電気ブラン 125周年記念ボトルセット」は、明治期の「電気ブラン」の味わいとアルコール分、記録が残っている中で最古のラベルデザインを再現。化粧箱には電気ブランの歴史やおすすめの飲み方レシピなどを掲載している。

同社は今回の「記念ボトルセット」発売を通じ、「さらなる“電気ブラン”ファンの獲得を目指す」としている。

〈酒類飲料日報 2018年10月19日付より、一部改稿〉