国分グループ「SDGsステートメント」策定、6つの重要事項に向け行動

国分グループ「SDGsステートメント」

国分グループ「SDGsステートメント」

国分グループ本社は9月1日、「SDGsステートメント発表」オンライン会見を開催した。同社経営方針に「持続可能な成長目標」を掲げたグループのSDGsステートメントを発表し、同社の行動方針を説明した。ステートメントでは、6つの重要事項(マテリアリティ)を設定、それぞれに「行動方針」と「達成目標」を定めた。また、得意先、仕入先など関係先へと説明、協力を深めるためのSDGsステートメントブックを作成、9月中旬ごろに印刷する。
 
國分勘兵衛代表取締役会長兼CEOは会見の冒頭、「SDGsの目標に真摯に取り組むことは食のサステナビリティに最も重要だ。企業や自治体が本格的に17のゴール達成を目指している。我々もあらゆるステークホルダーと協力し目指していく」と語り、重要性を強調した。

国分グループ本社・國分勘兵衛代表取締役会長兼CEO

国分グループ本社・國分勘兵衛代表取締役会長兼CEO

同社では、SDGsに記載されている目標やターゲットを社会課題から逆引きして経営課題と捉え、これを解決する方法を国分グループの事業として長期経営計画の中に落とし込んで達成していくことが国分グループの成長目標になるという考え方から「持続可能な開発目標」ではなく、「持続可能な成長目標」と設定した。
 
「SDGsステートメント」では、SDGsの169のターゲットすべての事業化の可能性を検討し、30ターゲットに絞り込んだ。目標を達成するためのマテリアリティとして、
〈1〉地球環境
〈2〉食糧生産
〈3〉サプライチェーン
〈4〉マーケティング
〈5〉生活者
〈6〉人財
――を設定し、それぞれに目標とKPIを定める。
 
同社では、ロードマップとしてフェーズ1を2019年9月~2020年3月の「SDGsステートメント策定」、フェーズ2を2020年4月~12月の「KPI・アクションプランの策定」、フェーズ3を2021年1月以降の「アクションプランとPDCAの実行」とし、実現に向けて行動する。
 
〈酒類飲料日報2020年9月3日付〉