〈食品製造業は1.1%増、うち食肉は0.1%減、食肉加工品は0.8%増と前年並み〉
農水省はこのほど、16年の農業・食料関連産業の経済計算をまとめた。なお15年の数値は新たに利用可能となった基礎統計を反映させて再計算を行い、確定値として公表した。

それによると、16年の農業・食料関連産業の国内生産額は115兆9,631億円で前年比から2.5%増加した。これは全経済活動の11.6%を占める。部門別には、農林漁業が4.1%増の12兆6,955億円、食品製造業が1.1%増の37兆6,821億円、関連流通業が5.2%増の32兆6,792億円、外食産業が1.9%増の28兆5,316億円となり、すべての部門で増加となった。

農林漁業のうち農業生産は4.7%増の10兆8,905億円だった=表参照。この農業生産のうち、畜産部門の国内生産額は3.3%増の3兆6,844億円だった。品目別では、肉牛が11.4%増の1兆938億円、肉豚は1.6%減の6,169億円、肉鶏は0.7%増の3,618億円となった。とくに肉牛は、肥育素牛価格や枝肉相場が高値で推移していることが増加要因とみられる。肉豚は14~15年の国内PED発生の影響による枝相場の高騰から一転、16年は出荷頭数の回復とともに価格が落ち着いたことから、生産額が減少となったとみられる。肉鶏も堅調な国内需要で卸売価格が高値で推移したことで微増となっている。

16年の食品製造業の国内生産額は1.1%増の37兆6,821億円となった。牛と畜頭数の減少などから食肉(各食肉と副産物)は0.1%減の2兆3,287億円と、4年連続の増加からマイナスに転じた。逆に、食肉加工品は0.8%増の9,090億円と前年のマイナスからプラスに転じており、内食・中食化や前年がWHO問題により生産量が微減した反動によるもの。食品製造業の国内生産額はほぼ横ばいで推移している。

〈畜産日報 2018年4月24日付より〉

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