JA全農グループの株式会社ミートランド(秋田県鹿角市、中島康充社長)は昨年12月から、秋田県産「十和田湖高原ポークSPF桃豚」をシンガポール向けに出荷を開始した。第1便の通関手続きが年末に完了し、今月から流通される運びとなった。現地の日系百貨店のテナント精肉店および提携業者小売部門などでの取り扱いを手始めに、外食店舗への販売も展開する。初年度の年間出荷目標は6tを目指している。

昨年6月にシンガポール輸出食肉取扱施設の認定(施設番号AK-1、対象:冷凍豚肉)を受けたことによるもの。現地での輸入・卸売販売業務はJAインターナショナルアジアが担う。

「十和田湖高原ポークSPF桃豚」は2017年から香港に輸出されており、現地の日本食レストランや百貨店を中心に高い評価を受けている。バラや肩ロース、ロースを中心に当初年間2.4tの計画だったところ、19年度ではすでに17tまで伸長しているという。輸出先のシンガポールでは高品質な日本産食材の需要が多いことから、「十和田湖高原ポークSPF桃豚」も香港と同様に百貨店や日本食レストランなどから高い支持を得ると期待感を示している。JA関係者によると、とくに日本の豚肉輸出のうち、シンガポール向けは香港に次いで多く、さらに伸び率ではシンガポールがトップとされているという。

「十和田湖高原ポークSPF桃豚」は秋田県小坂町のポークランドグループ(豊下勝彦代表)が生産している、JA全農グループ「ハイコープSPF豚」の銘柄豚。地元秋田県内をはじめ首都圏の納品先から、秋田の銘柄豚として高い評価を受けている。グループでは早くから地域循環型農業を実践しており、「農場HACCP」の認証取得や飼料用米の利用など先進的な取組みも展開、「FOOD ACTION NIPPONアワード2010プロダクト部門優秀賞」「全国環境保全型農業コンクール大賞」(2013年度)、「J - G A P (Japan Good AgriculturalPractice)」認証取得(18年)、日本養豚協会主催「飼料用米活用畜産物ブランド日本一コンテスト農林水産大臣賞」(19年)など、数多くの受賞歴を誇っている。

JAグループでは、最重点施策のひとつとして国産農畜産物の「輸出強化」を掲げ、JA全農およびJA全農グループ傘下の各社で農畜産物の輸出拡大に向けた体制を整備・強化しているところ。国内での畜産物の販売会社であるJA全農ミートフーズおよび輸出業務を専門としているJA全農インターナショナルなどとの協業のもと、今後も輸出拡大を目指していきたいとしている。

〈畜産日報 2020年1月8日付〉