岩手県大船渡市の大手養鶏(株)アマタケ(甘竹秀企社長)。いまではヒット商品「サラダチキン」のパイオニアとしても業界内外で知られている同社だが、2021年で創業から57年を迎えた成長の礎となってきたのがオリジナルブランド鶏「南部どり」だ。

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その「南部どり」が発売開始35年を迎える2021年4月、「岩手で育てたフランス赤鶏」としてブランドを刷新した。同じくブランドリニューアルをした「岩手で育てた絶品鴨」(旧ブランド名『岩手がも』)とともに全国展開している。

「岩手で育てたフランス赤鶏」は、フランスの育種会社Hubbard(ハバード)社から原種鶏を直輸入し、国産の白鶏を掛け合わせて生まれた品種。フランスの赤ラベル種特有の旨味とコクの豊かさはそのままに、日本人の嗜好に合う柔らかな食感が特長だ。

また、安全・安心にこだわり、農場は、地元岩手県の大自然の中で、森が作り出すミネラル豊富な水と、抗菌能力の高い納豆菌やハーブエキス、日本の食に古くから馴染みのある椎茸や米麹など自然由来のこだわりの飼料を与えており、抗生物質や合成抗菌剤を使わずに鶏を育てることで、実現不可能といわれてきた“抗生物質オールフリー”の生産を実現している。

アマタケでは、1986年4月の発売開始以来、営業活動を通じてこれら商品の特長を訴求するともに「南部どり」の“銘柄名”そのものの認知拡大にも力を注いできた。その長年の取組みが奏功し、いまでは全国の有力銘柄鶏のひとつに数えられるほどに定着している。

こうしたなか、「南部どり」とはどんな鶏肉なのか、どこで生産されているのか、美味しさの背景は何かなど、アマタケの商品をより生活者に分かり易く知ってもらおうと、今回のブランド刷新に至った。さらに、新たなコンセプト「Enjoy your meal!!」を掲げ、「岩手で育てたフランス赤鶏」「岩手で育てた絶品鴨」を通じて“素材のおいしさ”“料理の楽しさ”“やさしさ”なども提供するマーケティングに注力している。

こうしたブランドに込めるアマタケの思いを伝え、美食の国フランスを感じ取ることができるよう、ブランドロゴについてもフランスの国旗の色と同じ鮮やかな赤・白・青をベースにしたデザインにリニューアル、企業ロゴも「àmatake」に一新した。
アマタケ「岩手で育てたフランス赤鶏」ブランドロゴ

アマタケ「岩手で育てたフランス赤鶏」ブランドロゴ

 
商品自体もブランド刷新・新コンセプトに伴い、ラベルには季節ごと旬の野菜と組み合わせたオリジナルレシピ動画にアクセスできるQRコードを貼付することで料理することの楽しさを演出。販売店舗に向けては、人手不足に対応するため、岩手の生産工場で生肉を新鮮な状態でパックした「一枚肉 産地フレッシュパック」、生肉にひと手間を加えてバラバラに凍結させた「IQF凍結シリーズ」(チャック袋タイプ)も展開している。
 
一方で、アマタケを代表する「サラダチキン」も、2021年で誕生から20年を迎える。そこで今回、「Enjoy your meal!!」の新コンセプトに基づく商品としてサラダチキンにチーズを乗せて野菜やソースをトッピングした「サラダチキンdeli シリーズ」を展開した。「サラミアスパラ」「トマトオリーブ」「バジルマッシュルーム」「ヒヨコ豆スパイスカレー」の4種類をラインアップしている。
 
〈畜産日報2021年5月26日付〉