日本初の北海道産ナチュラルチーズ専門店、「チーズのこえ」2周年

世界三大広告賞の一つ「ロンドンD&AD」で受賞した店の外観
日本初となる北海道産ナチュラルチーズ(NC)専門店「北海道NCコンシェルジュチーズのこえ」(東京・清澄白河)が、11月20日で開店2周年を迎え、ますます注目を浴びている。北海道のチーズ工房が出資して立ち上げた、日本国内には例がない店で、道内100超のチーズ工房の中から北海道チーズの第一人者のコンシェルジュが30以上の工房を選び、200種類以上のチーズを取りそろえている。「チーズを販売することだけを目的とせず、作り手のこと、原料となる牛乳のこと、酪農という産業のことなど、いろんな事象がすべてつながっていることを伝える場所」(同店)。

北海道の乳質の美味しさを伝えるべくソフトクリームの取り扱いも行い、道産こだわり食材も導入、隔週末で近隣地域の産直野菜も扱い、土日は女性客があとを絶たない。この時期はクリスマスチーズ盛り合わせやお歳暮ギフトセットの需要にも応え、ラクレットオーブンのレンタルなども。「日本のチーズを食べることは、日本のチーズの作り手がんばれ、日本の酪農がんばれの思いが込められている」。日欧EPA交渉妥結で、日本の乳製品が価格競争にさらされる可能性が高い中で、同店のコンセプト、「こえ」に関心が集まる。

〈食品産業新聞2017年12月18日付より〉