チーズ職人たちによる国際的な組織「ギルド・クラブ・ジャポン」の第一回叙任式が、10月22日都内で開かれ、チーズの製造、販売、講師、執筆などのプロ15人を新たにギルド会員に迎え、メンバーが今後の活動に意欲を新たにした。

同ジャポンは、国内のチーズ工房や製造者・販売者をサポートし、日本の優れたチーズ、レベルの高さを世界に発信して、チーズ業界を活性化する目的で、最高位メートル・フロマジェ熟成士のマダム久田(久田の久田早苗副社長)と、チーズプロフェッショナル協会の本間るみ子会長(フェルミエ社長)が呼びかけ人となり、17年4月発足したもの。会長はチーズの外交官的な存在のローラン・バルテミー氏、会員は現在100人超。会の存在があまり知られることがなく、活動も表面化していなかったため、今春キックオフパーティーを開催、活動目的を改めて発信した。世界に通用するチーズ製造を促し、世界的つながりを結びつける環境を作って、日本の優れた工房製チーズを単に国内で消費するだけでなく、世界のチーズの中で位置づけを確立していく。

同日の叙任式では、様々な立場でチーズの普及、消費拡大に携わるプロ13人と、芸能界からチーズ産業を応援する作家、俳優の2人の計15人が、バルテミー氏より、ギルドの各称号を叙任され、それぞれの立場からチーズ産業を盛り上げていく思いを表明。その後、会員やチーズの仕事に携わる全国各地の人たちと祝いの宴を囲み、国内外の優れたチーズを旅やワイン、地方食文化など、さまざまな切り口から全国へより深く広めていくことに思いを新たにした。

叙任者は次の通り。

▽コンパニョン・ド・サントュギュゾン=谷田浩巳(Bar a Fromage「sousvoile」)、土屋かおり(食文化コーディネーター)、原田英男(畜産環境整備機構)、山田好美(チーズ、ワイン講師)、藪田浩(タカナシ販売)、松成容子(ジャーナリスト、ライター)、早川由紀(チーズプロフェッショナル協会)、佐野嘉彦(ジャーナリスト、ライター)、圓子千春(チーズ、日本酒講師)

▽ギャルド・エ・ジュレ=村中美恵(チーズショップ勤務)、宮本義臣(チーズショップ経営)

▽コンパニョン・ドヌール・ド・サントュギュゾン=松井睦(プリオコーポレーション副社長)、田辺由美(ワインジャーナリスト)

▽プロテクトュール・ド・ラ・ギルド=辻仁成(作家、ミュージシャン)、辰巳琢郎(俳優)

なお「ギルド」は1969年にフランスで設立し、世界33カ国に約7000人の会員がおり、国際的な組織であることが特徴。チーズのプロ同士の国際的交流による製造技術向上、製品の普及に期待がかかる。

〈食品産業新聞 2018年11月8日付より〉