雪印メグミルクはこのほど、チーズを生産する北海道の大樹工場(広尾郡大樹町)にカマンベールチーズの新製造棟を建設すると発表した。

投資額は約70億円。既存の生産ラインの老朽化に伴う包装工程設備の更新と、「カマンベールチーズ生産拡大に向けた投資」(西尾啓治社長)となり、近年、テレビ番組で認知症予防効果が紹介されて注目され、ユーザーが増えたカマンベールチーズを数年後増産していく。2020年6月に工事に着工、2022年度中に稼働予定。

新棟建設は包装工程設備の老朽化に伴うものであるが、同社の看板商品である「雪印北海道100さけるチーズ」や「雪印北海道100カマンベールチーズ」などの生産体制強化による、チーズ事業の戦略的拡大が目的。

「さけるチーズ」は、他社が追随するもこの分野の圧倒的シェアNo.1のポジションを築いており、設備増強も段階的に実施してきた。「カマンベールチーズ」については、かつてシェアNo.1の時代もあったが今は2位。約4年前にカマンベールの認知症予防効果についてTVで取り上げられたことを機に爆発的に売れた時は一時供給不足になったこともあり、その後も需要が堅調でベースの消費量が一段上がったことから、設備更新を機に増産体制に踏み切ることにした。

直近では、新型コロナウイルスに伴う“巣ごもり”で、家庭で食事する回数増や家飲みの拡大から、トーストやピザなどに使うシュレットチーズ、おやつ・おつまみに人気のさけるチーズ、カマンベールチーズなどがスーパー等で売れ行き好調となっており、家庭用チーズは全般的に伸長している。