大容量カップ麺の草分けといえば、エースコックの「スーパーカップ1.5倍」だ。発売は1988年、今年で30周年を迎え、このほど「スーパーカップMAX」としてリニューアル発売された。カップ麺の麺重量は通常60g、スーパーカップはその1.5倍となる90gで登場し、若年層のハートをつかんだ。30年後、麺は100gに増量、スープや具材も「おいしさMAX」にリニューアルした。出荷ベースは前年の1.3倍と出足は好調だ。

発売前年となる87年、それまで上り調子だった即席麺市場の成長が止まった。コンビニのおにぎりや弁当、ファストフードなどが充実し、即席麺の価値が減少しつつあった。その突破口として生まれたのが「スーパーカップ」だった。ヘビーユーザーである若者へ向けて、ボリュームがあり、かつ、しょうゆ・味噌・とんこつ味とパンチのあるスープを打ち出し、爆発的なヒットとなった。

今回のリニューアルではCMも一新、テレビだけではなくウェブメディアを活用した販促を展開する。主たるターゲットが10代ということもあり、動画共有サービスTik Tokでもプロモーションを展開している。「どれくらい拡散されて、どうなっていくのか、中期的にみていきたい」と、マーケティング部商品開発グループの山川大輔氏は語る。発売から30年、プロモーションの方法も大きく変化した。同社は商品コンセプトだけでなく、「コミュニケーションコンセプト」を設定している。ロングセラー商品に成長した「スーパーカップ」はユーザーとのコミュニケーションを経て、さらに変化し、進化していくのだろう。

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〈食品産業新聞 2018年10月15日付より〉