【トップインタビュー】東米商・長谷部理事長に訊く、米穀小売店の将来像②

–各産地は新品種を続々発表しています。

長谷部 青天の霹靂や金色の風、新之助、だて正夢など沢山出ているが、私はこれを一つのチャンスだと考えている。というのも、米屋は量販店やスーパーなどの競争相手と同じ事をやっても勝ち目が無い。だからこそ、新品種の特性など、客への説明を丁寧にやっていくという点で、量販店には無い優位性が米屋にあると思っている。スーパーで新品種が沢山並んでいて、店員にどんな米かを訊いても納得のいく説明は当然返ってこない。

日米連ではお米マイスター制度を2002(平成14)年に立ち上げ、小学校への出前授業もやってきたが、それは知識が無いと出来ないことだ。米屋は客に何かを訊かれたら、全てを答えられるように勉強しなくてはと常々思っている。日米連でも、新品種の特長などを纏めた小冊子を約3,500部ほど組合員に配布し、勉強の手助けにしてもらう予定だ。国への要求がなかなか通らない時代なので、情報を迅速にキャッチし、いかに客を惹きつけるかがポイント。そうした努力以外に小売店に残された道は無いと思っている。

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