いわゆる業務用米の一角にあたる加工米飯。その現状はどうなっているのか、本紙に毎月掲載している(株)KSP-SPによるPOSデータを過去1年間遡って検証してみた。

対象は全国707店舗(主に量販店)の812アイテム。売上高にして毎月およそ1.4~1.8億円になるボリュームなので、データとしての信憑性は高い。これらを1アイテムずつ、原料の違いによる種類別に区分して集計したのが上表だ。すると、具材やスープが入っておらず、原料がうるち精白米のみの「白飯」(無菌包装米飯が主体とみられる)商品が、売上高ベースで常に7割を超える圧倒的シェアを誇っていることが分かる。インテージSRIなどの分析ツールでは「9割超」が定説だが、これは「米飯」のみのシェアを扱っているためで、今回とりあげたPOSデータには具材入りや「〇〇の素(もと)」なども含まれているため、自然とシェアも下がる。それでも7割というシェアは圧倒的だ。

そこで、原料がほぼ共通である「白飯」だけを抜き出したのが下表。毎月25~26tほどの原料(この場合は商品炊飯米の重量)が使われ、売価ベースの平均kg単価は470~486円の幅で推移している。同じ(株)KSP-SPのPOSデータで、量販店における精米(主食用米)のkg単価は今400円程度だから、加工賃(炊飯、充填など)を考えると、さほど付加価値を上乗せ出来ていない、逆に言えばメーカーがいかに原料の高騰を吸収しているかが分かる。
POSデータにみる加工米飯の種類別売上高の推移(「白飯」のみ抜き出し)

〈米麦日報 2018年4月23日付より〉

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