宇宙技術から誕生した「宇宙ビッグデータ米」販売開始/神明

神明「宇宙ビッグデータ米」
(株)神明(藤尾益雄社長)は12月1日、直営のおにぎり専門店「米処 穂」などで「宇宙ビッグデータ米」の販売を開始した。

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「米処 穂 日本橋人形町店」(東京)、直営の米穀小売店「米処四代目 益屋」(関西4店舗)のほか、JAXAグッズ・宇宙グッズなどを取り扱う「宇宙の店」(東京・浜松町)でも販売している。

「宇宙ビッグデータ米」とは、宇宙ベンチャー(株)天地人の土地評価エンジン「天地人コンパス」を活用して、収量が見込める圃場や「より美味しく育つ可能性のある」圃場を発見し、栽培時には(株)笑農和の水管理システム「paditch(パディッチ)」を活用したブランド米だ。

神明と業務提携を結ぶ(株)天地人は、JAXAの研究者らが設立したJAXA認定の宇宙ベンチャー企業。地球観測衛星のデータを活用した「天地人コンパス」を使って気候や圃場情報を解析し、実際には収量などが見込める耕作放棄地などの「ポテンシャル名産地」を発掘するプロジェクトを行っている。

また、(株)笑農和は2013年設立のスマート農業ベンチャー企業。スマホで水管理ができるシステム「paditch」などを手がけている。なお、同社によると今回の中身は富山コシ。2022年も「天地人コンパスで全国から圃場を探し、面積も増やして取り組む予定」。

〈米麦日報2021年12月6日付〉