〈GM技術による品種改良効果が寄与、高油分でもたん白分低下せず〉

第41回日加菜種本協議では、17年産カナダ菜種の需給見通しのほか、カナダ側からは油分など菜種の品質検査結果や、日本側からは17年に入港したカナダ菜種の品質などについて報告した。

17年産菜種の品質結果(表参照)は、カナダ穀物委員会のベロニク・バセット氏が報告した。10月の降雨の関係で、アルバータ州北西部で収穫・サンプル収集が遅れているとした上で、11月14日現在の1等級比率は95.5%で、近年と同じレベルにあるとしている。

さらに油分は、45.0%と前年産を0.5ポイント上回り、5年平均値は0.8ポイント、10年平均値は0.7ポイントそれぞれ上回っており、過去最高だった11年産と匹敵する油分だと評価している。州別傾向については、マニトバは好天に恵まれたことから油分は高く、アルバータ州の数値が低いのは収穫遅れが影響しており、今後サンプルが集まれば、数値は上昇する可能性があるとしている。

たん白分は、20.1%でほぼ前年産並み、油分が高いとたん白分は低下する傾向があるが、今年から高たん白の品種を導入したこともあり、低下していないとの見解を示した。クロロフィル値は9ppm で、前年産以上に低い値となっている。ロットによってばらつく可能性はあるものの、品種改良の効果もあって、クロロフィル値は減少傾向にあるとしている。

さらに質疑応答の中で、近年の菜種の油分上昇・たん白分の維持について、カナダ側ではGM技術による品種改良効果が寄与したものとの見解を示し、数年前に比べて品質はより高くなっていると回答している。

たん白分については、2年前からGM技術で0.25%高める取り組みの結果、2年間で0.5%高めることができたと評価しており、さらに今後5年間で0.5%たん白分は上昇するとの見通しを示した。また、現場での作業の工夫や窒素肥料の使い方で、たん白分を上昇させることができると回答している。

油分については、種子会社としては生産者にアピールするため高単収を一番の改良ポイントにしているが、その一環として、サヤの破損耐性と高めることで生育・成熟期間を延長することができ、ひいては油分を高め、クロロフィル値を下げることにもつながるとの見方を示した。

〈大豆油糧日報2017年12月11日付より〉

 

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