全国味噌青年部会は7~8日、第28回通常総会を福島市のホテル辰巳屋で開催し、18年度事業報告・決算報告、19年度事業計画案・予算案を審議し、原案通り可決承認された。その後、福島県ハイテクプラザ醸造・食品科長の鈴木賢二氏を講師に迎え「福島県産酒、金賞受賞数6年連続日本一!その軌跡にについて」と題した講演を行った。

「全国新酒鑑評会」で金賞受賞数日本一を6連覇した県は福島だけという。人材育成が第一と考え92年に「清酒アカデミー事業」を、95年に情報交換・技術を共有する「高品質清酒研究会」を発足した。高級酒造りの製造法とポイントを列記した「吟醸酒製造マニュアル」の取りまとめや、毎年変化する原料米の処理方法に関する作戦会議の実施など、独自性を保ちながらも県内蔵元同士が一丸となって酒質の向上に取り組む環境を整備したことが金賞受賞数6年連続日本一の快挙につながったとする。

鈴木氏は原料自給率100%も可能な日本酒の活性は農業の再生にも寄与するという観点からも、今まで以上に日本酒を楽しんでほしいと呼びかけると同時に、同じ醸造製品のみそ業界のさらなる発展にエールを送って講演を締めくくった。

引き続き、全味工連の磯部賢治理事による、みそメーカーを取り巻く新たな制度をテーマに勉強会が行われた。食品業界はまさに一大変革期で、みそ・しょうゆ業界も変化に対応することが最重要課題となると強調し、食品表示基準に基づく、一括表示、栄養表示、遺伝子組み換え表示、加工食品の原料原産地表示、またハセップの考えを取り入れた衛生管理などについて詳しく説明した。

〈人材不足・設備老朽化など議題に意見交換、内池醸造の工場見学も実施〉
その後、4班に分かれてのグループディスカッションを実施、「製造コストアップ」「人材不足」「設備老朽化」「社員高齢化の中での若手登用、育成」といった業務上の諸問題のみならず、「結婚」といった一見プライベートの様だが経営者の立場では重要な悩みなども話題に挙がり、活発な意見が交換された。

夕刻より来賓の福島県味噌醤油工業協同組合 満田盛護理事長による歓迎の挨拶に続き、全国納豆協同組合連合会青年同友会の伊藤英文委員長による乾杯御発声により懇親会が開催された。

恒例である地元みその紹介が鈴木豪彦会員より、米みそを中心とした福島みそ、加工みそを肴に話の輪が広がった。

翌8日は、地元・内池醸造の工場見学を実施。会社の歴史や生産量、製造品の変遷などの説明を受けてから、2班に分かれてみそ工場とつゆ・たれ工場を見学した。

ハセップ7原則12手順を意識した工程管理、特につゆ・たれ製造工程においては原料受入から計量、調合までバーコード管理を導入しトレーサビリティ強化を図るなど、加工品対応の実例は各社の参考になることが多く、興味のつきない見学となったようだ。

〈大豆油糧日報 2019年3月18日付〉