大塚食品「大豆ミート製品」特色JAS規格の検討開始、市場全体が大きく成長する一助に

大塚食品は、農林水産省の進める新たなJASマークである特色JAS規格(マーク)において、家庭用の「大豆ミート製品」の規格化の検討をスタートしている。

特色JASマークは、2018年12月28日に、特色のあるJASに係るJASマークとして、これまであった3種類のマークを統合し、新たなJASマークとして制定したもの。日本産品・サービスのさらなる差別化・ブランド化に向け、消費者に高付加価値性やこだわり、優れた品質や技術などを分かりやすくアピールすることが期待される。

大塚食品は、2018年11月に大豆でつくった肉不使用の「ゼロミート」ハンバーグを発売した。以降も家庭用と業務用で製品を展開し、日本発の肉代替食品のリーディングプロダクトとして市場拡大を目指してきた。

大塚食品「ゼロミート デミグラスタイプハンバーグ」

大塚食品「ゼロミート デミグラスタイプハンバーグ」

 
今回の特色JAS規格検討について、大塚食品は「お客様にとって分かりやすい『大豆ミート製品』規格を策定することで、大豆ミート製品の認知度、価値向上を促し、日本における同市場全体が大きく成長する一助になればと考えている」としている。
 
JASの制定などに関する手続きの進捗状況は、農水省WEBサイト内「JASの制定等に関する手続の進捗状況」のページで随時確認できる。
 
近年、世界中でハンバーグやソーセージの代わりに食べられる肉代替食品が脚光を浴びている。その背景には、世界人口の急増による食糧不足、穀物に比べ家畜を生産する際の環境負荷の大きさなどがある。コロナ禍の現在、健康への意識が今まで以上に高まっており、米国では肉代替食品の販売が拡大。日本においても、健康や環境に配慮した肉代替食品への新たなニーズが拡大している。
 
◆農水省「JASの制定等に関する手続の進捗状況」
https://www.maff.go.jp/j/jas/jassagyo_keikaku.html