こめ油メーカーの三和油脂(山形県天童市)の大容量紙パック「まいにちのこめ油」(1,500g、900g)が好調だ。4〜5年前に立体成型機を導入し、それまでのバッグインボックス(1,500g、800g)から紙パックに容器を切り替え、2017年に国産原料にこだわった同商品を新発売した。「家庭用こめ油は元々600gが主力だったが、900g、1,500gの紙パックの伸びが大きく、リピート率が非常に高い」と、ヘビーユーザーに支持されていることが伺える。

三和油脂は、米菓メーカーや学校給食向けなど業務用が中心で、家庭用の売上構成比は全体の3%ほどだったが、「まいにちのこめ油」がけん引し、現在は20%を占めるという。「販売店を拡大していき、30%まで社内の出荷比率を伸ばしていく」と目標を掲げる。販路は量販店で広がっているほか、自然食品店やネット販売なども増えているという。上代は1,500gが税別1,000円、900gが税別700円となっている。

「まいにちのこめ油」はパッケージにもこだわった。「食用油を購入する人はほぼ女性だが、今までは男性目線だった」とし、女性社員によるデザイン委員会を設けて、デザインに取り組んだ。田園をイメージした優しいパッチワーク柄を全面に配したデザインが評価され、「2018ジャパンパッケージングコンペティション」で「リニューアル商品部門賞」を受賞している。

一方、こめ油は原料調達コストの上昇を受け、価格改定が避けられない状況だ。すでに、ボーソー油脂と築野食品工業は、6月に続いて9月からの価格改定を発表している。三和油脂も6月1日から30円/kgの価格改定を実施しているが、「第2弾も検討しないと」と、さらなる価格改定の必要性を説く。

〈大豆油糧日報2021年6月23日付〉