〈元祖のテリヤキで動物性不使用に挑戦、販売目標は年間150万食目指す〉
モスフードサービスは9月22日、全国のモスバーガー店舗(一部除く)で「グリーンバーガー〈テリヤキ〉」(税込580円)の販売を開始する。

2020年3月に発売した「グリーンバーガー」の第2弾商品。動物性食材と、ねぎ・たまねぎなどの五葷(ごくん)を使用しない、プラントベース(植物由来)のハンバーガーだ。テリヤキソースと卵不使用のグリーンマヨソースには、片手で開けられる別添容器「パキッテ」を採用。後がけで自分好みのソース分量を調整できるようにした。「パキッテ」は税込100円で追加購入も可能だ。

〈第1弾〉モス 植物由来の「グリーンバーガー」発売、緑色のバンズ、動物性食材不使用
モスバーガー「グリーンバーガー」

モスバーガー「グリーンバーガー」

 
販売目標は、2カ月間のキャンペーン期間中に30万食、年間では150万食。キャンペーン期間中にはファッションモデルの近藤千尋さんを起用したテレビCM「ギャップの魅力」篇を放映する。なお、「グリーンバーガー〈テリヤキ〉」発売に伴い、シリーズ第1弾「グリーンバーガー」は終売する。

近藤千尋さん出演「グリーンバーガー〈テリヤキ〉」テレビCM「ギャップの魅力」篇カット(モスバーガー)

近藤千尋さん出演「グリーンバーガー〈テリヤキ〉」テレビCM「ギャップの魅力」篇カット(モスバーガー)

 
9月9日に都内で開催した新商品発表会で、モスフードサービスの安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長は、2020年3月に発売した「グリーンバーガー」について、「ハンバーガーを構成するパン・パティ・ソースの全てにヴィーガン対応スペックで作った世界初の商品として、鳴り物入りで発売した。9月末までで75~80万食を販売する見込みだ。全店展開はしておらず、スタート時で600店舗、現在は約380店舗のみの販売だが、根強いファンがついている」と手応えを語った。

左から、濱崎真一郎商品開発部長、CM出演モデルの近藤千尋さん、安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長

左からモスフードサービス・濱崎真一郎商品開発部長、CM出演モデルの近藤千尋さん、安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長

モスバーガーには、「モスバーガー」と「テリヤキバーガー」の2つの看板商品がある。野菜の含有がもともと多い「モスバーガー」をイメージした「グリーンバーガー」の発売当初から、「テリヤキバーガー」でヴィーガンスペックを、という要望があったという。
 
安藤本部長は新商品について3つのポイントを挙げた。1つは、動物性油脂との組み合わせが良く重いものになってしまいやすいテリヤキに挑戦したこと。2つ目は、デリバリーの時代に、「パキッテ」にソースを入れ、自分で調整して食べてもらうパターンをファーストフードで展開すること。そして3つ目のポイントとして、「費用対効果が上がらないので、テレビCMを打ってまで販売する商品かという話もあったが、モスバーガーの強みは野菜たっぷりのバーガーで、ここは他社にゆずれない。われわれが最初に取り組み、最初にマーケットをつくる意志の表れだ」と強調した。また、モスバーガーが大手ハンバーガーチェーンで初めて「テリヤキバーガー」を発売したことに触れ、「元祖なので、バリエーションに関しても当社が最初に取り組む」とした。
 
ターゲットについては、「ヴィーガンやベジタリアンではない一般の人で、フレキシタリアンと呼ばれる人たちだ。全体のパイが圧倒的に大きいので狙いたい。『ゆる~いバランス生活』という表現に賛同してくれる、イメージ的には30~40代の若い母親で、健康コンシャスが強い人ということで、テレビCMにも近藤千尋さんを起用した」と説明した。
 
〈「パキッテ」は初のトライに、テイクアウトの弱点解消し、喫食時の品質も向上〉
濱崎真一郎商品開発部長は新商品について、「ソイパティは大豆由来の植物たん白を使っており、しいたけエキスでうま味を、こんにゃくやキャベツで食感や甘みを出している。テリヤキソースの甘さはテンサイ糖で表現し、うま味は昆布のエキスを使った。マスタードとブラックペッパーで甘さにキレを出しているのが最大の特徴だ。マヨソースは卵を使っていないので、コクを出すのにかなり苦労した。枝豆を使って補完している」と説明した。
 
「パキッテ」については、「ソース後がけの提案は、モスバーガーで初めてのトライとなる。好きなタイミングでかけられるので、自分好みの商品に仕上げられる。ソースが垂れてしまったり、テイクアウト後に野菜がしなってしまう弱点を解消した設計で、喫食時の品質もかなり向上した」と語った。
 
〈大豆油糧日報2021年9月13日付〉