ネクストミーツは1月6日、同社新宿オフィスで新年事業戦略発表会を開き、ネクストミーツUSAの照井公基CEOが米国での展開を説明した。

照井CEOによると、「米国にはざっとみて、200社ほどのライバル企業が存在する。この中でどう生き残っていくか。200社の中には、代替肉の素材に天然のものと、培養したものを使う企業に分かれるが、当社の強みは原料が100%植物由来であることとしている。今年は5月から米国で委託工場を設置して、米国向けの商品を作り始める。工場の選定に当たっては、原料にNon-GMO大豆やグルテンフリーを使えるような体制、また、ユダヤ教やイスラム教の人々のために、コーシャとハラールの承認やヴィーガン認証を取得している工場を選んだ」とした。

米国で展開する商品に関しては、「米国向けに開発した商品を販売していく。日本では『NEXT カルビ』や『NEXTハラミ』を展開しているが、米国ではカルビやハラミは言葉として通じない。そこで、米国人に通じる日本語で商品名を考えたところ、フロームジャパンであることを明確にした『NEXT 和牛』にたどり着いた」とし、日本発の代替肉であることを前面に押し出して、販売していく方向性を示した。

販売に関しては、「全体の8割をスーパーマーケットなどの小売で流通させる考えだ。日系スーパーではすでに販売を開始している。それに加えて、今、米国大手のスーパーマーケット4社と協議をしており、一般の米国人の食卓に当社の商品を届けていきたいと考えている」とした。

〈中国、インド、フランスでも量産の準備に入り、3月には市場投入する/佐々木社長〉
次にネクストミーツ本社の佐々木英之社長が、国内外での展開について説明した。
ネクストミーツ本社・佐々木英之社長

ネクストミーツ本社・佐々木英之社長

「商品ラインアップも増えてきており、ツナやミルクの発売も開始した。肉だけではなく、幅広く考えて、動物由来のものを全てプラントベースに置き換えていくことに取り組んでいく。また、ご当地×代替肉といった展開も広げて、地方でも話題を作り、食べられる食品として普及させていきたい。米国や欧州に比べて日本は、代替肉の普及スピードが遅いので、どこでも食べられるように、ホテルやドラッグストアなどの販売エリアも増やしていきたい」とスピード感を持って展開していくことを宣言した。
 
海外戦略については、「台湾、シンガポール、ベトナム、香港、米国の5つの国と地域では、すでに販売を開始しており、香港やシンガポールでは代替肉への感度も高く、業績も伸び始めてきている。中国、インド、フランスでも生産体制が出来上がりつつあり、量産の準備に入っている。3月にはローンチできるものと考えている」と述べた。
 
〈大豆油糧日報2022年1月12日付〉