アサヒコ(さいたま市)は2022年春、有機大豆を100%使用し、有機JAS認定を受けた工場で製造している「有機豆腐」をリニューアルする。

コロナ禍を機に消費者が食に求める安心安全の意識が一層高まっているほか、SDGsが世界的な時流のなか、サステナブルな「有機豆腐」はこれらの意識変化に合致する商品として広がりが期待できる。パッケージの「有機豆腐」の文言を従来品よりも大きく目立つようにし、クラフト感を出すデザインに刷新することで、アピール強化を図る。

有機食品の需要が増加傾向で推移するなか、アサヒコの「有機豆腐」についても前年比111%と伸長しているという。豊富なラインアップも強みで、1丁、2連タイプについては50~60代、健康意識の高い層の支持を取り込んでおり、3パックはSDGs意識の高い20~30代男女、4パックはベビー食として、子供をもつ母親やシニア層の夫婦などのニーズをすくいあげている。

このように、幅広い世代の支持を獲得している「有機豆腐」だが、調査において、有機野菜など有機食品を購入している消費者に「有機の豆腐について知っているか」を聞いたところ、知らなかったが購入したいとの意向であることを確認したという。

「有機豆腐」を製造するには、農薬不使用で、環境負荷を低減した持続可能な方法により生産された有機大豆を原料として使用するだけではなく、一般的な豆腐工場よりも厳しいさまざまな制約のある有機認定工場で加工する必要がある。そのため、「大規模な工場で有機JAS認証を受けているところはなかなか無い。コントロールが大変なため、有機豆腐を作れるメーカーは少なく、当社の強みとしてしっかり打ち出していく」と意気込む。加えて、「SDGsの観点からも、環境に配慮した商品を通じて社会貢献する消費行動は加速すると思われる。『有機豆腐』を広く認めて頂けるのではないか」と、今後に期待を示す。

なお、「SDGs活動をしている企業の商品を買いたくなる」という人は56.9%、「SDGs活動を知るとその企業イメージが良くなる」は74.9%にのぼるという(電通調べ)。「SDGs活動は消費者の商品選択に影響を与え、企業イメージ向上にも貢献できる」(アサヒコ)としている。

〈大豆油糧日報2022年1月14日付〉