セブン&アイ・ホールディングスが展開するイトーヨーカドーの全店で品ぞろえしている大豆ミート販売が好調だ。直近では毎月売上が伸びている状況で、前年比3割増で推移しているという。2021年春から展開を開始した挽肉タイプの大豆ミートの投入が、大きく伸びるきっかけとなった。

マルシェ部精肉担当マーチャンダイザーの工藤秀夫氏は、「2019年秋から大豆ミートの精肉売場での販売をスタートし、2020年春には全店に拡大した。直近では3割伸長している。15品目品ぞろえしており、来店客から好評だ。2021年春からは挽肉の大豆ミートの取扱いを開始した」と振り返る。
イトーヨーカドー マルシェ部精肉担当マーチャンダイザー・工藤秀夫氏

イトーヨーカドー マルシェ部精肉担当マーチャンダイザー・工藤秀夫氏

素材である挽肉タイプの大豆ミートの取扱いを始めたことで、「どうやって食べるのかと、メニューについての問い合わせが増えてきた」という。「今後も消費者のニーズを捉えた商品開発を進めていく」と語る。挽肉タイプの大豆ミートは、精肉の挽肉と混ぜて、麻婆豆腐やミートソース、ハンバーグなどを調理する人もいるとしている。
 
〈精肉の挽肉より割安感、1食当りの価格を抑え植物たん白も摂れる〉
江東区の「イトーヨーカドー木場店」では、精肉売場で13品目の大豆ミートを販売している。挽肉タイプの大豆ミートは、マルコメの「大豆のお肉」のミンチタイプをバックヤードで水戻しした上で、「お肉のようにつかう国産大豆」としてパックで販売している。同店ではグラム数を変えて2サイズで販売している。隣りの精肉コーナーでは、国産豚挽肉と牛豚合挽が100g当たり138円税別で販売しているのに対し、大豆ミートは100gで98円同と、割安感がある。
 
同社では、大豆ミートの味については更なる向上の余地があるとし、「100%大豆ミートだと大豆感が出るため、牛豚と半々で混ぜる使い方もされている。トータルで1食当りの価格を抑えられ、植物性たん白も摂れる。半々でおいしいとなれば、継続的に買われる」と、ハイブリッドの利点を説明する。
 
挽肉タイプの上の棚には、チルド加工品の大豆ミートを陳列している。「セブンプレミアム」の「大豆ミートと牛肉のハンバーグ」をはじめ、4月から値下げを行ったネクストミーツの「NEXTカルビ2.0」と「同ハラミ1.1」、日本ハムの「ナチュミート」、マルコメ「大豆のお肉のぎょうざミックス」などが並んでいる。
 
〈大豆油糧日報2022年6月9日付〉