J-オイルミルズ「スマートグリーンパック」は94%が満足、油種を分かりやすくパッケージ刷新、CM投入も計画

スマートグリーンパック「焙煎ごま香味油(300g)」/J-オイルミルズ

味の素グループの2022年秋季新商品説明会が都内で8月18日開かれ、J-オイルミルズは紙パック採用でプラスチック使用量を約60%削減した「スマートグリーンパック」(SGP)と、植物性チーズ・バターブランド「ビオライフ」の施策を説明した。

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油脂事業部・家庭用部の宮﨑朋江氏は、発売から約1年が経った「スマートグリーンパック」への生活者の評価について、J-オイルミルズの調査では満足度・今後の使用意向共に94%となっており、不満や「買いたくない」との回答はゼロだったとしている。

J-オイルミルズ 宮﨑氏

さらに既存の瓶・プラ容器と比較した購入意向では80%が「スマートグリーンパック」を支持しており、「捨てやすい」、「エコ・環境に配慮している」、「使いやすい」といった理由が上位を占めたとしている。
 
一方で課題としては、油種の違いが分かりにくい、普段使っている油種が商品化されていないことに加えて、認知率が5%にとどまり、「容器が使いにくそう」というイメージを持たれていたことが分かったという。
 
J-オイルミルズではそれを踏まえ、今秋はパッケージをリニューアルし、トップの色を油種ごとに変更したほか、ロゴを大きく配置し、背景色も付け、油種の違いを分かりやすくした。商品面では「焙煎ごま香味油(300g)」を8月下旬から新発売し、ラインアップを強化する。11月にはタレントの中条あやみさんを起用したテレビCMを投入し、認知率向上につなげる計画とした。
 
〈「ビオライフ」でシュレッド2品・スモーク発売、トライアルを促進〉
「ビオライフ」の施策については、乳系PBF事業本部・家庭用マーケティング部の石田剛氏が説明した。今春の全国発売から家庭用植物性チーズ市場は4~6月にかけて約2倍に拡大しており、その拡大分の半分以上は「ビオライフ」の寄与によるものと報告した。
 
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J-オイルミルズ 石田氏
「ビオライフ シュレッド チェダータイプ 200g」(既発商品)

その上で、今秋の商品展開として、チーズ・シュレッドタイプで、「チェダー」、「モッツァレラ」の100gを9月1日新発売する。試しやすいサイズ・価格でトライアルを促進することが目的とし、これに伴い既存品の「チェダー」200gは終売とする。さらに、おつまみ需要に向けて、そのまま食べられるブロックタイプの「スモーク」100gを同日発売する。
 
これにより「ビオライフ」は7品の展開となり、公式ホームページとインスタグラムで食べ方提案を行っていく。
 
〈大豆油糧日報2022年8月23日付〉