【新春インタビュー】農林水産省・柄澤彰政策統括官 一層の組織定着と機動的・円滑運営へ

–昨年、農水省で組織変更があり、「政策統括官」が新設されました。
柄澤 農水省では久々となる、大型の組織変更でした。それまでは生産局が全ての農産・畜産分野を担当していましたが、いくらなんでも大きすぎて無理がありました。いわゆる土地利用型農業、水田・畑作の米・麦・甘味資源作物と、経営局が担当してきたゲタ・ナラシの経営所得安定対策を、一つの塊として切り離し、一元的に担当する新組織を作ることで、機動的に動くこととしました。
10月の新組織発足直後の動きを振り返ると、TPP大筋合意があったことに加え、11月には28年産の生産数量目標等の決定と配分も並行して進めねばならず、12月にはサトウキビ・デンプン用甘藷の価格決定もあり、27年度補正予算、28年度当初予算編成も並行して進められていました。政策統括官だけでもこれだけの課題をこなす必要がありましたから、旧生産局のままであれば、12月の畜産価格決定なども含めて同時並行でこなすことは、なかなかきつかったと思います。

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