〈シグナル〉ドラマ×食で新たな旅気分

 
ネットフリックスで春頃から人気なのは知っていたが、万が一、夢中になると時間をとられて大変そうなので控えていた韓国ドラマ。しかし、ネットで話題となり、友人や家族も勧めてくることから、話題作の「梨泰院(イテウォン)クラス」を視聴した。結局、予想以上の面白さにより週末だけで全16話を観てしまった。
 
物語の舞台は居酒屋で、お酒を飲んだり韓国料理を食べたりするシーンが多い。
 
食欲をそそられて動画を止めて買い物に出かけ、初めて買う韓国焼酎「チャミスル」や豆腐チゲ、韓国海苔などを用意して動画視聴を再開。一人宴会をしていると画面から雰囲気が伝わってくるため、異文化体験をしているようで、格別おいしく感じられた。
 
国内でも海外でもドラマの舞台や旅してみたい場所の風景を、スマホやテレビの画面で見ながら食べることは、コロナ禍で外出を控えている状態の中で増えていきそうだ。
 
観光庁が今年6月に発表した「観光白書」によれば、2019年の出国者数は前年比5.9%増の2,008万人で過去最高を記録した。また、日本人の国内旅行消費額は前年比7.1%増の21.9兆円だった。これらが今年は大きく落ち込んでいる。
 
旅先で食事やお酒を味わうのは旅行の大きな楽しみだろう。旅になかなか出られない間でも、動画やドラマと食事を掛け合わせたちょっとした異文化体験を楽しむ人が増えれば、さまざまな食文化と出会う機会にもつなげられそうだ。
 
〈食品産業新聞 2020年9月7日付より〉